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「ワンパターンでもWOWと繰り返す」

<IFA>ソニー平井CEOに聞いた「AI」「IoT」「ホームオーディオ」「音楽配信」

公開日 2016/09/03 06:00 編集部:風間雄介
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−−−PS VRが好調だが、手応えを教えて欲しい。

好調と言われるのは嬉しいが、まだ発売していないので(笑)。発売してから改めて喜びたい。

PS VRではまずはゲーム、それからノンゲームという流れでやっていきたい。とにかくみなさんに楽しんでもらえるコンテンツを作るのが重要で、そのために力を注いでいる。

まずゲームをメインコンテンツにするのは、実写よりゲームの方が細部にわたって調整できるので、ゲームソフトが良いかな、ということだ。ほかに広げるのはその次。

とはいえ、ゲームじゃなくいろんな可能性があるだろう、とは考えている。たとえばOJTに使って、危険なものを先に体験してもらうとか、ハワイを体験してみたりとか、建物のリフォームでここを変えるとこうなると疑似体験してもらうなどだ。

とにかくソニーはこれらについて、全部のバリューチェーンを持っている。大きいビジネスになると考えている。

−−−IoTビジネスの中で、Playstation以外のものとどうやってつないでいくか。外部との提携にはどういう意義があるか?

現在進んでいるのがSOMCの商品群だということだ。いろんな取り組みを発表しているが、なんでもかんでもソニーでやるというのは限界がある。外部との積極的な連携が欠かせない。

−−−自動運転など車載用機器についてはどう捉えているか。

自動運転や運転支援関連の技術、ソリューションがどんどん増えている。応用できるものがあれば積極的に展開していきたい。

−−−ホームオーディオについて。ポータブルオーディオも良いのだが、一方でハイエンドオーディオがやや時間が空きすぎているのかなと感じる。これはAVアンプについても同様だが。


テレビですら、どんどん進化する、ポータブルオーディオもそうだ。一般的にはこれで限界だと言われながらも、私はそうじゃないと言い続けて、それにエンジニアが応えてくれている。

一方で、音楽の聴かれ方として、ホームからモバイルへの移り変わりが進んでいるというのは事実としてある。私自身は、音楽は2本のスピーカーで作った三角形の頂点で聴く、というような流儀で育った人間なので複雑なのだが。なので、タイミングについてはもう少し検討させてもらいたい。

とはいえ、ESシリーズ、HDDプレーヤー、AR1などはかなり作り込んでいる製品だ。2年にいっぺん出すことが適当なのか、という議論もある。

−−−音楽配信について。ストリーミングではspotifyと一緒にやってきたが、これについての状況を教えて欲しい。

spotifyとはこれまで2年ほど展開してきた。spotifyからも、これまでにないユーザーを引き込むことができたなど、ポジティブな意見を頂いている。

−−−音楽配信については、ハイレゾダウンロードもある。日本ではmoraで展開しているが、先ほどのお話を伺っていると海外のハイレゾ普及はまだそれほど進んでいないようだ。海外での新たな展開などはどう考えているか。

海外のハイレゾサービスの展開については、すでにサービスが存在しているので、音源の供給を含めて協力している状況だ。

またアメリカでは、ベストバイの「マグノリア」というコーナーでハイレゾを体験してもらっている。ハイレゾはVRと同じで、体験してもらわなければその価値が伝わらない。こういう動きを進めている。

−−−粂川さんのやる気を聞きたい。

過去3年の積み重ねをベースに進めて参りたい。「ラストワンインチ」という言葉を私自身も共有していくが、それには店頭やデジタルコミュニケーションなどをさらに磨いていかなければならない。

玉川時代のベースにそれを乗せることで、販売強化を実現できると考えている。

−−−最後に、UHD-BDをどう捉えているか?

映画会社も、タイトルも充実してきた。お客様に体験してもらうのがなにより重要だ。

これまで3D、4K、4K HDRとフォーマットが変わってきたが、では実際に何が変わったかを、しっかりトークしていかなければならない。それには店頭のディーラーさんの説明力があるかないかが勝負になる。

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