今後のポータブルオーディオ戦略も
CHORDのキーマンが語る “全てが新しくなった” 「Hugo2」、そして「Poly」開発秘話
デジタルフィルター切換に新対応。拡張モジュール登場予定は?
ーー 今回はDSD対応も進化していますね。初代HugoはDSD256まででしたが、Hugo 2ではDSD512まで対応しています。
ワッツ氏 その通りです。ただしfoobar2000などを使ってDSDネイティブモードで再生しているときはDSD512に対応できますが、DoPを使うならばDSD256までとなります。
ーー Hugo 2の新機能ではデジタルフィルターの切り替えができるようになりました。
ワッツ氏 たとえばきつめの音のヘッドホンと、きつめの音の音源を合わせて聞くときなど、音を少しソフトに聞こえるようにできるようになりました。これはたとえば256FSフィルターよりも16FSフィルターのほうがサンプル間の時間差が大きいために、ややソフトな音に聞こえるということからきているのです。サンプル間の差が小さくなれば、音はよりシャープでブライトになります。
フランクス氏 ブライト(ギラつく感じ)というよりは、より自然に聞こえると言うべきだと思うよ。
ワッツ氏 ブライトというより正確な音というべきかな。
ーー つまり音自体は自然なために、ヘッドホンがきつめだとそれが際立ってしまうということですね。
ワッツ氏 そうですね、設定でいうと白(16FS+256FS)が一番正確な音になります。それを音源やヘッドホンに合わせてフィルターを調整してソフトにしていくということです。
ーー 白が標準的と考えるべきでしょうか?
ワッツ氏 いつも聴くとなると、私なら緑(256FS+HF)を選びます。HFフィルターはハイレゾ音源用のフィルターで音を自然にしますが、少しソフトな音になりますから。
※筆者注:Hugo2のデジタルフィルターの設定は、「WTA1(16FS)のみ」「WTA1(16FS)とWTA2(256FS)」の2通りに、「HFフィルター(ハイレゾ用)」のある/なしを組み合わせた4通りが選べる。インジケータの色は赤みがあるほど暖かみのある音になるとのこと。
ーー Hugo 2については側面が空いていたりしていますが、なにか拡張モジュールは出るのでしょうか?
フランクス氏 考えてはいますが、まだ開発している段階というところです。
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