[PR] 2人の評論家とシャープが対談
8K時代がやってくる! シャープが開発をリード、8K超高精細映像の “凄さ” とは?
■8K映像の魅力は「実物感」と「立体感」
鴻池:8Kというと、解像度は横が7,680、縦が4,320画素です。フルHD、いわゆる2K映像の16倍の画素数になる計算ですね。いま盛んに売られている4Kと比べても、縦と横がともに2倍、計4倍の画素数があります。
海上:8K映像が本当に必要か、という疑問の声もあるようですが、実際に映像を見てしまうと、8Kには圧倒的な迫力があると実感できました。
鴻池:先ほども申し上げましたが、8Kになって精細感が高くなると、単に近づいたときに細かいところがよく見えるだけじゃなくて、少し画面から離れて見ても、画面全体を見たときの実在感というか、リアルさが高まります。
高吉:画素密度と実物感の相関関係を数値化した研究結果があるのですが、8Kになると、ほとんどの方が実物と見分けがつかないほどの「実物感」を感じるという結果が出ています。8K映像をリアルと感じるのには、きちんとした根拠があるのです。
下田:逆に言うと、8Kより画素数を大きくしても、「実物感」がそれほど大きく上がりません。そういう意味では、解像感は8Kが究極であり、一つのゴールだと思います。
海上:8K映像のもう一つの特徴は、先ほどもお話ししたように立体感ですね。8K映像を見ていると、画面は平面なのに、見ているものが立体のように感じられるのが不思議です。
高吉:はい。実際にそういった研究結果もあります。解像度が高いと階調表現がしっかり出て、それが奥行きを感じさせるということです。
鴻池:これだけの解像度があると、ほかの分野への応用も考えられますね。
高吉:その通りです。たとえば8Kの内視鏡カメラを作っている会社の方から聞いた内容ですが、8Kの内視鏡カメラを使うと、これまで細すぎて見えなかった糸を使って縫合でき、患者さんの負担が減ります。研究や医療、いろいろなところに8Kテクノロジーを使えるわけです。
■いま8Kを実現するには液晶しかない
鴻池:今回の8Kディスプレイは液晶です。一方でいま、有機ELもテレビ用パネルとして注目されています。
高吉:現時点で8Kテレビをいち早く実現できる唯一の技術が液晶です。有機ELで8Kを実現できるのはもう少し時間が必要で、2018年末の放送に間に合わないと見ています。
下田:有機ELは画素ごとに複数のTFTが必要で、その結果開口率が低くなる傾向があります。8Kになるとさらに一つ一つの画素が小さくなりますから、発光する面積が少なくなり、暗い映像になってしまいます。
高吉:液晶と有機ELは、どちらかが絶対的によいというわけではなく、それぞれに強みと弱みがあります。8Kの実用化に関わる精細度の向上は液晶の方が有利です。同時に最大輝度やコントラストについても、液晶の方が有利と我々は考えています。
この1年、2年というスパンで見ると、8Kは液晶方式でしかできないと考えています。ただし有機ELの抱えている課題の解決に目途が立ったら、8Kの有機ELも検討することになると思います。
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