<Skullcandy独占本社取材第2弾>
“震えるドライバー”で低域を「体感」、スカルキャンディー「CRUSHER WIRELSS」開発者インタビュー
【スペシャル・インタビュー1: VP of Product Development ジム・ハチン氏】
―スカルキャンディーならではのサウンドの特長について教えてください。
モニターヘッドホンのような全体域でフラットな傾向とは一味違い、まるでコンサート会場にいるような身体で感じられるベースサウンドを理想としています。そのベースサウンドは、パワフルさだけでなく、タイムドメインも重視することでタイトさも実現し、立ち上がりに優れた低域再現が特長です。
また、中域や高域はフラットな特性にすることで、音に歪みがなく、ボーカルの息使いから楽器のニュアンスやディテールまでしっかりと表現できる特性を目指しています。
―どのような開発工程によって理想的なサウンドを追求しているのでしょうか?
無響室での検証を基に、ドライバーユニットからマグネット、ボイスコイルまで、適切なパーツを吟味しています。同時に帯域によってディップがないよう、ドライバーレスポンスやエアーコントロールがしっかりできているかも、アコースティックチームと共にリスニングテストによって随時検証しています。
特にCRUSHER WIRELESSは、振動板を揺らすことで音質劣化が発生しないよう、ドライバーの緻密なコントロールが必要なため、幾度となくサウンドチェックを行い、最終的にはブライドテストも行い、その中でベストなパーツの組み合わせを最終モデルとしているのです。
【スペシャル・インタビュー2:デザイナー エリン氏】
―ラインナップを通してのデザインコンセプトを教えてください。
スカルキャンディーの全モデルを通して、“シンプル”であることをデザインコンセプトにしています。シンプルさを基盤としながら、エントリーではカラフルなものを、ミドルクラスではクールな印象を与えるものを採用し、ハイエンドクラスでは高級感や最先端なイメージを与える施しだけでなく、モデルの特質が伝わるようにこだわっています。
さらにスカルキャンディーのブランドコンセプトである“意外性”をデザインに盛り込むことで、ユーザーの期待を超えて驚きを感じさせる要素も重視しています。
―スカルキャンディーならではのデザインアイディアはどのように誕生するのでしょうか?
デザインを考案する際、ファッションやスポーツ、車や時計など、ヘッドホンとは異なる様々なカテゴリーで、リーダー的存在であるトップブランドのブランディングも研究しています。それらをあくまでも情報として捉え、ヘッドホンならどのように表現できるかをディスカッションしていくのです。
そして、我々だからこそできるアイデアを導き出していくのです。さらに優れた装着性や高い耐久性なども幾度もチェックし、素材を選び抜くことで、スカルキャンディーならではのエクスペリエンスをユーザーに与えられるモデルを開発しているのです。