「ぼくのかんがえたさいかわのヘッドホン女子」
これが俺たちの好きなヘッドホン女子だ! ガチ妄想をプロの漫画家に具現化してもらった
●ぬくもり伝わる系ヘッドホン女子
Sさん:自分の体温の熱がこもっているものを、人に渡すのって、すごくドキドキするシチュエーションじゃないですか。なので、(着けていた)ヘッドホン(を相手に着けさせる)女子です。
押野:飲みかけのドリンクを渡すに等しい。
Sさん:かなり気を許してないとできない行為だと思うんです。中学三年生で、卒業を控えた冬の時期。同じクラスで、座席は女子が前で、男の子が後ろです。男の子に着けたら、自分は前を向いちゃう。
わだぺん。さん:女子のぬくもりの残ったヘッドホンを着けて、彼が顔を赤らめると。
Sさん:あとオデコは出ています。これは譲れない。
わだぺん。さん:それは、もはや高木さん(からかい上手の高木さん)では?
Sさん:少し違って、確信犯ではあったけど、実際にやってみたら恥ずかしかったという感じですね。
岩井さん:男友だちに対するちょっとしたコミュニケーションのつもりだったのに、ですね。中3卒業前という設定が、シチュエーションをより引き立てているように思います。
●少し背伸びしちゃう系ヘッドホン女子
岩井さん:お父さんかお兄ちゃんが持っているごっついヘッドホンを、ちんまい女の子が着けて出かけるんです。ちんまいとは言っても、年齢は16歳。幼女ではありません。イメージは『けものフレンズ』のアルパカさんです。だから寒いシーズンで、首元をふわふわさせても良いですね。
Sさん:完全にギャップを狙ってきていますね。
岩井さん:ごっついので、その娘にとっては少し重いしバランスも取れなくって、頭をフラフラさせながら歩くんですよ。ヘッドホンのことはまったく分からないけれど、それを着けることでちょっと大人になったような気持ちになっているんです。
わだぺん。さん:カッコイイアイテムを着けて、大人の仲間入りをした気分なんですね。
岩井さん:そう、あくまで気分だけ。それで考え方まで大きく変わるということはなくて、普段はファストフードだけど、今日は純喫茶、みたいな微妙な意識の高さ。
Sさん:コーヒーはもちろんブラック。
岩井さん:いつもだったら入れないけど、今日はイケる気がする。
押野:でもやっぱり飲めなくて、後でこっそりと砂糖を追加する。