「ぼくのかんがえたさいかわのヘッドホン女子」
これが俺たちの好きなヘッドホン女子だ! ガチ妄想をプロの漫画家に具現化してもらった
皆さんの「●●萌え」属性はなんですか? 妹、先輩、ケモミミなど、数知れない属性が存在するなかで、いつの時代でも一定の人気を集める属性があります。それが「ヘッドホン女子」。
さて、この業界に身を置くにあたって “ヘッドホン女子好き” は標準装備しているわけですが、実際にヘッドホン女子と触れ合う機会は皆無です。それなのにヘッドホンを触る時間は延々とあるので、妄想は膨らむばかり。
そこで今回、そんな妄想を磨き上げた男たちを集め、それぞれの『ぼくのかんがえたさいかわ(最可愛い)のヘッドホン女子』像をプロの漫画家に具現化してもらうという夢のような企画を考えました。
参加いただいたのは、現代において(おそらく)唯一無二のヘッドホン女子漫画『ミミヨリハルモニア』を連載中のわだぺん。さんです。
この漫画は「安産型サウンドゥッ!!!」「ベイヤーたんしゅきしゅき〜」などかわいい絵柄に乗せた強力なワードが印象的だけど、実はガチのヘッドホンマニアも納得するような “ヘッドホン臭” の濃い内容になっています。
そんな『ミミヨリハルモニア』の第二巻が、3月24日に発売! みんな、絶対見てくれよな! 以上、宣伝でした。
さて、ほかのメンバーは、この漫画の担当編集者であるワニブックスのSさん、この漫画のヘッドホン監修を担当するオーディオライターの岩井 喬さん、そしてこの漫画に関係のない当編集部の押野によりお届けします。皆でエナジーを高め合い、より良い妄想に作り上げたいと思います。
押野:お集まりいただきありがとうございます。今日はぜひ、胸に秘めてきた思いの丈をぶつけてください。ちなみに僕が好きなヘッドホン女子は『花咲くいろは』の緒花ちゃん(松前 緒花)です。
岩井さん:いきなりですけど、それはつまり常にヘッドホンを着けていなくても、ヘッドホン女子とみなすということですね。だったら『To Heart』のマルチ(HMX-12 マルチ)はありですか?
押野:ヘッドホンらしきもの、ありでしょう。なら『ペルソナ3』のアイギスも好きです。マジで “っぽい” だけですけど。
わだぺん。さん:キャラクターとしては、初音ミクが時代を作った印象がありますよね。ミクが登場したころはpixivなんかでもヘッドホン女子がすごく増えた記憶があります。
Sさん:『けいおん』の澪(秋山 澪)なんかも、部屋で使う描写のあったヘッドホン自体がすごく人気になりましたよね。
押野:1クールに1人くらいはヘッドホンを着けたキャラクターがいる気がしますが、マニア間でしか話題にならないですよね。「あの娘の着けてるやつってこれじゃね?」みたいな。
岩井さん:でも、それが楽しいっていうのもありますよ。コラボとかじゃない限り、ちょっと変えたかたちで登場しますから、クイズみたいで。古いですけど、『ラブプラス+』だと寧々さん(姉ヶ崎寧々)がパイオニア「SE-A1000」、愛花(高嶺愛花)がゼンハイザー「HD800」、凛子(小早川凛子)がグラド「SR-1」じゃないかって話題になりました。
Sさん:SE-A1000はまだしも、ほか2人は女子高生とは思えない選択じゃないですか?
岩井さん:でも愛花は裕福な家庭ということもあるでしょうし、凛子のツンケンしたところとグラドという女子高生としては尖った選択はある意味マッチしている気もします。
わだぺん。さん:ヘッドホンに対して違和感のない、音楽が関係する作品であったり、現実をベースとした世界観だったりすると、受け入れられやすいのかもしれませんね。あと、少しレトロだったり、フューチャーデザインといったモデルの方が良くないですか?
押野:ええ、それは間違いないですね。ギャップが重要です。
岩井さん:ギャップがないと。
Sさん:ギャップ。でも、街でヘッドホン女子を見かけることって実際あります?
押野:うーん、あるにはあるんですが、一時期に比べると減ってるかもしれません。
岩井さん:完全ワイヤレスイヤホンとか、便利なBluetoothイヤホンが出てきたので、ファッション目的じゃなくて実用だとそっちにシフトしている人も多いでしょうから。
わだぺん。さん:僕たちが、ヘッドホン女子を保護しないといけない。
岩井さん:そして生み出していかないといけない。
押野:そこはかとない狂気を感じるセリフ。じゃあ、そろそろプレゼンに入りましょう。
●ヘッドホン首にかけてる系女子
押野:では僭越ながら、一番槍を。僕の推したいのは、ヘッドホンを着けているのではなく、首にかけている女子です。
岩井さん:いきなり変化球できましたね。
押野:まぁ聞いてください。その娘は別に、いつもヘッドホンを首にかけているわけじゃないんです。むしろ普通に着けて聴いていることが多くて、友だちにも「呼んでるのに気づかないから、外しなよ」ってよく怒られるくらい。だから正確には、 “彼の前ではヘッドホン首にかけてる系女子” になります。
Sさん:ほう?
押野:ヘッドホンって、着けていると話しかけづらいじゃないですか。それはこの娘にも自覚があって、だから彼のことを見かけたら、すぐに外すんです。
わだぺん。さん:なるほど、見えてきました・・・! ライバルのイケメンには話しかけられるまで外さないけど、彼にはいち早く気づいて自分から外すわけですね。
押野:その通りでございます。なお、高嶺の花的なキャラではなく、親しみやすい娘です。「お前、そのヘッドホン着けてるところほとんど見たこと無いけど、使ってんの?」「あはは・・・(気づいてよね、もう!)」ということです。
こうして喋った妄想を文字にしていると、自分のことながら「こいつは何を言ってるんだ?」という感情に胸が締め付けられましたが、これをわだぺん。さんに具現化していただきました。
成就。ヘッドホン女子が好きで良かった。皆さんも企画の趣旨を飲み込んでいただけたでしょうか? この娘に少しでも共感できるという方は、ぜひ続く3人のヘッドホン女子ものぞいてみてください。良い娘、揃ってます。
さて、この業界に身を置くにあたって “ヘッドホン女子好き” は標準装備しているわけですが、実際にヘッドホン女子と触れ合う機会は皆無です。それなのにヘッドホンを触る時間は延々とあるので、妄想は膨らむばかり。
そこで今回、そんな妄想を磨き上げた男たちを集め、それぞれの『ぼくのかんがえたさいかわ(最可愛い)のヘッドホン女子』像をプロの漫画家に具現化してもらうという夢のような企画を考えました。
参加いただいたのは、現代において(おそらく)唯一無二のヘッドホン女子漫画『ミミヨリハルモニア』を連載中のわだぺん。さんです。
この漫画は「安産型サウンドゥッ!!!」「ベイヤーたんしゅきしゅき〜」などかわいい絵柄に乗せた強力なワードが印象的だけど、実はガチのヘッドホンマニアも納得するような “ヘッドホン臭” の濃い内容になっています。
そんな『ミミヨリハルモニア』の第二巻が、3月24日に発売! みんな、絶対見てくれよな! 以上、宣伝でした。
さて、ほかのメンバーは、この漫画の担当編集者であるワニブックスのSさん、この漫画のヘッドホン監修を担当するオーディオライターの岩井 喬さん、そしてこの漫画に関係のない当編集部の押野によりお届けします。皆でエナジーを高め合い、より良い妄想に作り上げたいと思います。
押野:お集まりいただきありがとうございます。今日はぜひ、胸に秘めてきた思いの丈をぶつけてください。ちなみに僕が好きなヘッドホン女子は『花咲くいろは』の緒花ちゃん(松前 緒花)です。
岩井さん:いきなりですけど、それはつまり常にヘッドホンを着けていなくても、ヘッドホン女子とみなすということですね。だったら『To Heart』のマルチ(HMX-12 マルチ)はありですか?
押野:ヘッドホンらしきもの、ありでしょう。なら『ペルソナ3』のアイギスも好きです。マジで “っぽい” だけですけど。
わだぺん。さん:キャラクターとしては、初音ミクが時代を作った印象がありますよね。ミクが登場したころはpixivなんかでもヘッドホン女子がすごく増えた記憶があります。
Sさん:『けいおん』の澪(秋山 澪)なんかも、部屋で使う描写のあったヘッドホン自体がすごく人気になりましたよね。
押野:1クールに1人くらいはヘッドホンを着けたキャラクターがいる気がしますが、マニア間でしか話題にならないですよね。「あの娘の着けてるやつってこれじゃね?」みたいな。
岩井さん:でも、それが楽しいっていうのもありますよ。コラボとかじゃない限り、ちょっと変えたかたちで登場しますから、クイズみたいで。古いですけど、『ラブプラス+』だと寧々さん(姉ヶ崎寧々)がパイオニア「SE-A1000」、愛花(高嶺愛花)がゼンハイザー「HD800」、凛子(小早川凛子)がグラド「SR-1」じゃないかって話題になりました。
Sさん:SE-A1000はまだしも、ほか2人は女子高生とは思えない選択じゃないですか?
岩井さん:でも愛花は裕福な家庭ということもあるでしょうし、凛子のツンケンしたところとグラドという女子高生としては尖った選択はある意味マッチしている気もします。
わだぺん。さん:ヘッドホンに対して違和感のない、音楽が関係する作品であったり、現実をベースとした世界観だったりすると、受け入れられやすいのかもしれませんね。あと、少しレトロだったり、フューチャーデザインといったモデルの方が良くないですか?
押野:ええ、それは間違いないですね。ギャップが重要です。
岩井さん:ギャップがないと。
Sさん:ギャップ。でも、街でヘッドホン女子を見かけることって実際あります?
押野:うーん、あるにはあるんですが、一時期に比べると減ってるかもしれません。
岩井さん:完全ワイヤレスイヤホンとか、便利なBluetoothイヤホンが出てきたので、ファッション目的じゃなくて実用だとそっちにシフトしている人も多いでしょうから。
わだぺん。さん:僕たちが、ヘッドホン女子を保護しないといけない。
岩井さん:そして生み出していかないといけない。
押野:そこはかとない狂気を感じるセリフ。じゃあ、そろそろプレゼンに入りましょう。
●ヘッドホン首にかけてる系女子
押野:では僭越ながら、一番槍を。僕の推したいのは、ヘッドホンを着けているのではなく、首にかけている女子です。
岩井さん:いきなり変化球できましたね。
押野:まぁ聞いてください。その娘は別に、いつもヘッドホンを首にかけているわけじゃないんです。むしろ普通に着けて聴いていることが多くて、友だちにも「呼んでるのに気づかないから、外しなよ」ってよく怒られるくらい。だから正確には、 “彼の前ではヘッドホン首にかけてる系女子” になります。
Sさん:ほう?
押野:ヘッドホンって、着けていると話しかけづらいじゃないですか。それはこの娘にも自覚があって、だから彼のことを見かけたら、すぐに外すんです。
わだぺん。さん:なるほど、見えてきました・・・! ライバルのイケメンには話しかけられるまで外さないけど、彼にはいち早く気づいて自分から外すわけですね。
押野:その通りでございます。なお、高嶺の花的なキャラではなく、親しみやすい娘です。「お前、そのヘッドホン着けてるところほとんど見たこと無いけど、使ってんの?」「あはは・・・(気づいてよね、もう!)」ということです。
こうして喋った妄想を文字にしていると、自分のことながら「こいつは何を言ってるんだ?」という感情に胸が締め付けられましたが、これをわだぺん。さんに具現化していただきました。
成就。ヘッドホン女子が好きで良かった。皆さんも企画の趣旨を飲み込んでいただけたでしょうか? この娘に少しでも共感できるという方は、ぜひ続く3人のヘッドホン女子ものぞいてみてください。良い娘、揃ってます。