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新作「Zinger」をマランツ試聴室で聴く

ハイレゾの意義とは? “ジルデコ”towadaさんとマランツ・サウンドマネージャーが語り尽くす

公開日 2018/06/05 10:02 構成:ファイルウェブ編集部
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ネットワーク機能のオフでCDの音もさらに引き出せる

尾形さん それでは、ネットワークオーディオ回路のオン/オフで音質が変わるのか、CDで試してみましょう。2曲目の「26の私 (feat. 澤田かおり)」を再生します。

「ND8006」ならではの機能を使ってCDを聴き比べ

towadaさん 全然違いますね。ネットワーク回路をオフにした方が全然クリアです。

尾形さん S/N感が違いますよね。こうして再生していみるとCDもいいねと(笑)。

towadaさん なりますね(笑)。それぞれのフォーマットを最適に再生できるようにするという。メーカーの良心を感じますね(笑)

尾形さん そう言っていただけると嬉しいです。もちろん、ネットワーク回路をオンにしたままでも聴ける音には仕上げていますが、CDに集中したいときはより良い条件で聴くことができるように配慮しています。ここまでCDとハイレゾの聴き比べをしたわけですが、メーカーとしてはどちらもよい音で聴いていただけるようにしなくてはならないと考えています。

towadaさん なるほど。

尾形さん こうした配慮もマランツ特有のもののひとつです。複合機でも「今日はお気に入りを気合い入れて聴くぞ」というときは、そのソースに合わせて最適な設定にしてより良い音で聴ける。ここまでこだわっている製品は、他にはあまりないと思います。

オーディオ機器の作り手としての想いを語る尾形さん

towadaさん 様々なフォーマットを良い音で聴けるようにハード側が配慮してくれることは、音楽の作り手にとって嬉しいことですし、リスナーにとっても嬉しいはずです。

尾形さん ディスクにダウンロード音源、ストリーミングと様々なオーディオソースがあるなかで、それらを再生するプレーヤーもいま過渡期を迎えています。その中で、定価で10万円を超える「ND8006」は、音質にこだわりがある方でなければ選ばないでしょう。

そこで、使いこなしの部分で音質をより良くできる可能性があるなら、その仕組みを提供しようというスタンスで臨んでいます。もちろん、フルオートで全てのオーディオソースが最高の音質になるのが理想ですが、クルマにもマニュアルとオートマチックでそれぞれの良さがあるように、オーディオ機器にもユーザーがコントロールできる良さはあります。

ミニコンポなどの一体型システムはファミリーカーのようにフルオート的なものが求められるでしょうし、「ND8006」のようなセパレートコンポはスポーツカー的なイメージで、マニュアルであってもより良いものが提供できればという姿勢で製品を開発しています。

towadaさん そういう意味でも、「ND8006」は現代に合ったプレーヤーだと思いました。こういった機器があれば、リスナーも必要以上にメディアを意識することなく音楽を楽しむことができます。

右がネットワークCDプレーヤー「ND8006」

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