PRヘッドホン&ウェアラブルカテゴリ―のグローバルの責任者にインタビュー
JBLの“本気"が詰まった新作ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンBEST3はコレ! 本社マーケ担当を直撃!
■革新のオープンイヤー型SOUNDGEAR SENSE
───最後に「SOUNDGEAR SENSE」について、です。耳を塞がないオープンイヤースタイルのイヤホンの中でも、SOUNDGEAR SENSEはとりわけ音漏れが少なく、音質のよさ、特に低域ボリュームの充実ぶりにびっくりしました。
ミカエル ありがとうございます。SOUNDGEARシリーズとしては、2018年にネックバンドスピーカーを発売しましたが、本機はその「サウンドを身に纏う」というコンセプトを引き継いだイヤホンです。逆位相の音を当てることで、音を打ち消す仕組みを応用した「OpenSoundテクノロジー」が搭載されていて、それによって音漏れを防いでいます。
───それはデジタル技術によって実現しているのですか? それともアナログ技術によって実現しているのですか?
ミカエル アナログ技術によって実現しています。
───具体的に、どのような仕組みなのでしょうか?
ミカエル イヤホン本体に搭載されたドライバーから耳穴に向けて音が出ているわけですが、オープンイヤースタイルなので、外部にも音が漏れてしまいます。そこで楕円形のパーツの上下についている穴から、チャンバーを通すことで生み出した逆相の音を出して、漏れる音を打ち消しているイメージです。アコースティックだけで実現していて、デジタル技術は使っていません。
左右のイヤホン本体に、それぞれマイクが2基ずつ搭載されていますが、こちらは音漏れを防ぐためではなく、通話品質を高めるための工夫になります。
───ドライバー口径はどのくらいでしょうか?
ミカエル 16.2mmと大型サイズで、専用設計のドライバーになっています。一般的なイヤホンとは異なり、打ち消す逆相の音も同時に作らないといけないですし、低音にもパワーを持たせたかったので、一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりも、大きなサイズのドライバーと電力エネルギーが必要になりました。それでもこのサイズ感と、24時間連続再生できるバッテリーライフを実現できました。
オープンイヤースタイルとしては、骨伝導方式も普及していますが、低音のボリュームについては空気伝導方式に優位性があります。SOUNDGEAR SENSEでは、空気伝導方式を採用するだけでなく、独自に「BASSエンハンスメント」と呼んでいる低音強化アルゴリズムを導入しました。
───装着性に優れていて、見た目以上に軽快であることにも驚きました。工夫されたポイントがあれば教えてください。
ミカエル 長時間、使ってもらえるように、イヤーフック部分には柔軟なシリコン素材を採用しました。また、イヤーフックは縦にも横にも角度調整できる構造となっています。さらに楕円形のパーツを4段階で上下に動かせるので、どのような人でも耳穴の横にドライバー部分をフィットさせることができる構造となっています。これも非常に設計に時間をかけた、こだわりのポイントです。
───IP54の防塵防水性能があって、ネックバンドにできるケーブルも同梱されていて、スポーツなどでも使えそうですね。
ミカエル うーん、本格的なスポーツ用途でしたら、IP68を実現しているENDURANCEシリーズをお選びいただければと思います。SOUNDGEAR SENSEは、スポーツ用途というよりも、どちらかというと「普段使いのためのイヤホン」というイメージで設計されています。そのため防水性能は、突然の雨にも対応できるというレベルに設定されています。
───なるほど、たしかに普段使いにピッタリの仕様ですね。マルチポイントにも対応していて、オンライン会議などのお仕事にも、プライベートなお散歩のお供にも、1台でどちらの用途にも使えそうです。日本では、電車の移動が多く、カナル型のイヤホンだとホームに落としてしまう方が多いので、耳掛けタイプであることも安心感が高いですね。
ミカエル 同じ耳掛けタイプでも、ENDURANCEシリーズは、動いてもズレにくいようにホールド感を優先した設計になっています。装着性に優れたSOUNDGEAR SENSEであれば、周囲の音と溶け込む自然なサウンドの聴き心地も相まって、長時間、快適に利用できます。
───2023年の秋冬のJBLは、とても魅力的なイヤホン/ヘッドホンが盛りだくさんですね。最後に、日本のユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。
ミカエル JBLとしてフラグシップにあたる完全ワイヤレスイヤホン「TOUR PRO2」や、ワイヤレスヘッドホン「TOUR ONE M2」のように、確固たる高音質をベースに、自分だけの世界に没入させてくれる「特別なサウンドエクスペリエンス」を実現するアイテムに加えて、新しい装着スタイルでJBLらしいサウンドを実現した「SOUNDGEAR SENSE」も登場します。ぜひ、新しいスタイルのJBLサウンドを楽しんでください。
───本日はありがとうございました。
ノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホンJBL「TOUR PRO 2」聴色(ゆるしいろ)
¥OPEN(直販サイト価格 ¥33,000前後)
SPEC ●通信方式:Bluetooth 5.3 ●対応コーデック:SBC、AAC ※LC3コーデックにも対応予定 ●ドライバー口径:10mm ●連続再生時間:8時間(ケース込み32時間)※ ANC ON時 ●質量:約6.1g(イヤホン/片側) ●付属品:イヤーチップ(S/M/L)、充電ケーブル
ノイズキャンセリングヘッドホンJBL「TOUR ONE M2」
¥OPEN(直販サイト価格 ¥39,600前後)
SPEC ●通信方式:Bluetooth 5.3 ●対応コーデック:SBC、AAC ※LC3、LC3plusコーデックにも対応予定 ●ドライバー口径:40mm ●連続再生時間:50時間※ ANC OFF時 ●質量:278g ●付属品:キャリングケース、オーディオケーブル、フライトアダプター、充電ケーブル
オープンイヤー型(空気伝導方式)完全ワイヤレスイヤホン JBL「SOUNDGEAR SENSE」
¥OPEN(直販サイト価格 ¥22,000前後)
SPEC ●通信方式:Bluetooth 5.3 ●対応コーデック:SBC、AAC ※LC3コーデックにも対応予定 ●ドライバー口径:16mm ●連続再生時間:6時間(ケース込み24時間) ●質量:約13.1g(イヤホン/片側) ●付属品:充電ケーブル
本記事は「プレミアムヘッドホンガイドマガジン Vol.21」からの転載です。
(協力:ハーマンインターナショナル)