【ハイエンド】評論家・山之内正氏のハイエンドショウレポート-COMBAK編-
ReimyoのCDプレーヤー「CDP-777」/ Gradientのスピーカーシステム「Bravo」 |
Bravoのユニットは一見フルレンジに見えるが、実際は17cmウーファーと25mmドームトゥイーターの同軸2ウェイ構成。ノルウェーのシアーズ製のユニットである。コンパクトなキャビネットは突き板仕上げの密閉型。精密感のある仕上げが素晴らしい。Reimyoのアンプで駆動したサウンドは、抜けの良さと優れた周波数バランスに持ち味がある。会場はオープンスペースでかなり広い空間だが、伸びやかで開放的な低音にも特筆すべきメリットが感じられた。フルレンジユニットを思わせるボーカルの自然な定位も聴きどころ。6畳間など小さな空間でも深みのある音場再現を可能にするという。
SpendorのS9をGamutで駆動したサウンドは、オーケストラの圧倒的なスケール感と、ソロヴァイオリンの繊細な表情が印象的で、Bravoと好対照をなす。いずれのシステムもコンバックのチューニング材を適所に活用していることもあって、非常に完成度の高い再生音を聴かせていた。
(山之内 正)
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