エレクトリ、ユニゾンの真空管プリメインアンプ「PRELUDIO」を発売

公開日 2006/07/13 19:25
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真空管プリメインアンプ PRELUDIO
(株)エレクトリは、伊ユニゾン・リサーチ社の真空管プリメインアンプ「PRELUDIO」の販売を7月1日から開始した。価格は367,500円(税込)。

本機は、同社のABSOLUTE 845等の大型プリメインアンプ製作の経験と、伝統を忠実に守り設計されている。

筐体には、金属シャーシで生成される共振をダンプする木材を使用。真空管がダンピングされることにより、不必要な共振によるエフェクトが削減される。また、電磁性や熱伝導率の低いステンレスのカバーに包まれた大型ヒートシンクを両サイドに装備。これにより真下にある回路がKT88真空管から発せられる熱から守られ、音質やシステム全体の安定性を向上させるという。

KT88真空管による出力ステージは、KT88バイアスのコントロールを通じて、ドリフトによるパラメーターをリアルタイムで補正。それにより、電源を入れた後にチューブが適温に達するまでの時間が短縮されるという。

出力ターミナルは6系統の金メッキユニバーサル・コネクターによって構成され、4及び8Ωインピーダンス・スピーカーの接続に対応している。入力コネクターも高品質な金メッキ仕様。

パワーサプライはシングル・トロイダルトランスフォーマー(無段階変圧器)をベースに作られ、磁束の拡散を最小限に抑える設計。通常よりも遥かに高い出力容量を示す、特殊なアノード電圧の電源供給回路を開発した。

各チャンネルは、前段増幅ステージ、パワーステージ及び左右独立の出力トランスフォーマーによって構成されており、各々が14から15Wを出力する。

前段増幅ステージ、及びパワーステージドライブは、高いリニアリティを持ち、高調波の歪みを減少させる双三極管のECC82がベース。それぞれの真空管は各増幅ステージを確実に確保し、全てピュアクラスAで動作するという。

マイクロプロセッサー回路が搭載されているため、IRリモコンでボリュームコントロールが可能。

真空管アンプのパフォーマンスの鍵を握る出力トランスフフォーマーは、同社が自ら設計、開発及び生産をしている。このような背景があったからこそ、シングルKT88/チャンネル、シングルーエンド・ウルトラリニア構成の「PRELUDIO」のパワーステージを設計することが出来た、と同社は主張している。

【問い合わせ先】
(株)エレクトリ
TEL/03-3530-6276

(Phile-web編集部)

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  • ブランドUNISON RESEARCH
  • 型番PRELUDIO
  • 発売日2006年7月1日
  • 価格367,500円(税込)
【SPEC】●構成:デュアルモノ構成、シングルエンドウルトラリニア、純Aクラス管球式プリメインアンプ ●全高調波歪率:0.1%(出力電圧1V時) ●周波数特性:20〜30,000Hz ●入力インピーダンス:47kΩ ●入力端子:CD,AV,Tuner,AUX/4系統 ●録音再生端子:in/out各1系統 ●最大出力:14W+14W ●出力インピーダンス:4Ω、8Ω(バイワイヤリング対応)●使用真空管:KT88×2/ECC82(12AU7A)×2 ●消費電力:最大150W ●外形寸法:374W×170H×350Dmm(突起部含む) ●質量:4.0kg