<ハイエンドショウ>トライオード、前園氏プロデュースの新ケーブルブランド“Zonotone”を発売

公開日 2007/05/11 17:45
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(株)トライオードは、新オーディオケーブルブランド“Zonotone”(ゾノトーン)の販売を開始する。本日から開催している「ハイエンドショウトウキョウ2007スプリング」の同社ブースで製品を展示している。


前園俊彦氏
Zonotoneは、元オルトフォンジャパン社長の前園俊彦氏が新たにプロデュースするケーブルブランド。製造は(株)前園サウンドラボで行い、販売をトライオードが担当する。前園氏は1990年、国内で初めて7Nオーディオケーブルを商品化。その後も8NCu、6NAgなど、様々な素材を使用した音声/映像ケーブルを商品化し、国内のケーブル市場をリードしてきた。

前園氏は昨年来第一線を退いていたが、今回、トライオードからの要請に応えるかたちで現場に復帰。「熟考していた新構造をさらに前進させ、適価でよいものを提供する」ことを目指して製品開発を行っていくという。同氏はまた、「生産者を表示するのは生鮮野菜や果物では珍しくないが、これからはオーディオもそうあるべき。私は、作り手がわかるケーブルを世に問いたかった」と述べている。

新ブランドの第一弾として発売するのは、GrandioシリーズとMeisterシリーズのインターコネクトケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブル。ケーブルアクセサリーも同時に開発した。

製品ラインナップは以下の通り。価格はすべて税込。

【Grandioシリーズ】
・インターコネクトケーブル「7NAC-Grandio 10」
 RCA(1m×2)¥92,400
 XLR(1m×2)¥100,800
 
・スピーカーケーブル「7NSP-Grandio 10」
 完成品(Y/B端子付き 2m×2)¥135,450
 切り売り(1m)¥21,000
 
・電源ケーブル「6NPC-5.5 Grandio」
 1.8m ¥52,500

【Meisterシリーズ】 
・インターコネクトケーブル「7NAC-5000 Meister」
 RCA(1m×2)¥34,650
 XLR(1m×2)¥38,850
 
・ツイン/バイワイヤスピーカーケーブル「6NSP-4400S Meister」
 切り売り(1m)¥3,465
 
・電源ケーブル「6NPS-3.5 Meister」

【アクセサリー】
・SPケーブル用コネクター「LAG-YB・10」
 Yラグ、バナナ端子4本組
 
・SPケーブル用分岐端子「SP-BUNKI・22」
 22φ組み立てキット(2個入)※受注品
 
同ブランドのケーブルは、DMHC(ディスクリート・マルチコンダクター・ヘリ/パラレル・コンストラクション)という構造が採用されている。同ブランド製品は最小単位が4芯で、今回発表したのは、5芯×2と7芯×2、および4芯の製品。芯線材料も、超高純度の7NCu、6NCuというプレミアム銅や、結晶構造に優れたPCOCCなどを採用している。

スピーカーケーブル「7NSP-Grandio 10」

ケーブルのラインナップ

スピーカーケーブルは2種類

「7NAC-Grandio 10」「7NSP-Grandio 10」はともに7Nの高純度銅、純銀コート、PCOCC、高純度無酸素銅など4種類の異種線材、異種線径を独自の黄金比でハイブリッドさせた多芯導体を採用。構造は、導体を完全に独立させ、多芯集合アイソレートさせたヘリカル・パラレル構造となっている。「6NPC-5.5 Grandio」は、6N高純度銅を中心に、こちらも4種の異種線材をハイブリッドさせている。

また、トライオードブースでは、同社が事前に予告していた通り、管球モノラルパワーアンプ「TRV-M88PP」が公開された。7月中の発売を予定する。価格は未定だが、ペアで150万円以内を予定する。88Signatureをベースにしたモデルで、AB級モノラルデュアルパラプッシュプル駆動。出力はUL接続200W+200W(8Ω)。

「TRV-M88PP」

「TRV-88SE」

ほか同社ブースでは、大人気の管球プリメイン「TRV-88SE」も展示。5月入荷分は予約で完売となったという。次回入荷は6月下旬を予定する。

【問い合わせ先】
(株)トライオード
TEL/048-962-7109

(Phile-web編集部)

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