DSD 5.6MHz/2.8MHzネイティブ再生対応
デノン、新フラグシップSACDプレーヤー「DCD-SX1」− DSD対応USB-DAC搭載【情報追加】
■超弩級のメカエンジンを新開発
ドライブメカニズムもDCD-SX1専用に新規開発され、独自の「Advanced S.V.H. Mechanism」が採用された。
DCD-SXでは鋳鉄製だったメカニズムのベース部を、本機では同社伝統の砂型アルミベースに変更。さらに、ハイブリッド・メカリッド、アルミダイカストトレイ、ステンレススタビライザーなどメカニズムの各パーツを異なる素材で構成した。これにより、重量増による制振性の向上や共振点の分散化など、制振性をさらに向上させた。
メカの低重心化もさらに推し進め、ディスク回転はもとより外部からの振動も低減。スピンドルシャフトを短くすることでディスクの回転ブレを抑え、データの読み取り精度を向上させた。ハイブリッド・メカリッド(ドライブの蓋の部分)は、上部のアルミブロックと下部のステンレス・クランパーで銅メッキステンレスプレートをサンドイッチする構成を採用した。
米田氏によれば、本機のドライブメカは、DCD-SXにおいて開発されたメカを継承しつつ、改良を加えていったとのこと。ステンレス製のドーナツ型スタビライザーの位置ひとつとっても音が大きく変わるので、試聴を繰り返しながらベストなポジションを探っていったという。アルミ砂型鋳物ベースについては量産が難しいものの、同社の業務用プレーヤーで培った技術を活かし、安定した低音再生を目指して実装された。
■192kHz/32bit対応の電流出力型DACをL/Rに1基ずつ搭載
DACは192kHz/32bit対応の電流出力型のTI製「PCM1795」をL/Rチャンネルに1基ずつ、合計2基搭載。HOT、COLDをそれぞれを作動出力するモノモードで使用している。なお、従来機のDCD-SXでも192kHz/32bit DACを搭載していたが、その際は旭化成「AK4399」が採用されていた。“今使える最高のDAC”を使うべく、DCD-SX1ではPCM1795に変更したという。
また、DACの電流出力を受けるI/V(電流/電圧)変換回路、ポストフィルター回路を新規開発し、フルバランス構成を採用。チャンネルセパレーションやS/Nを向上させた。アンバランス出力回路についても、DACの作動出力を合成して出力する差動ドライブ構成としている。
アナログオーディオ回路は、新型のフルバランス構成回路を搭載。バランス出力は本機から極性切り替えが可能となった。また、トランスから整流回路までのデジタル/アナログ部は完全分離されている。アナログ出力端子はアンバランス(RCA)を1系統、バランス(XLR)を1系統搭載する。
バランス出力の極性切り替えについては、これまでは同社では“3番ホット”で一貫してきたが、世の時流似合わせ、かつ様々な使い方を楽しみたいというユーザーの自由度を考慮して、今回は2番ホットとの切り替え可能な仕様にしたという。
トランスはデジタル/アナログ専用にそれぞれ個別に搭載。DAC部とアナログオーディオ回路の電源部には、新設計の大容量ブロックコンデンサーを採用した。銀箔PPSコンデンサーや高級オーディオ用電解コンデンサーなど、その他の各パーツも厳選された。回路全体には、信号経路を最短化するミニマル・シグナル・パス設計が用いられた。
■徹底した振動対策が施された筐体
同社が歴代のHi-Fiコンポーネントで培ってきた「ダイレクト・メカニカル・グランド・コンストラクション」が本機にも採用された。電源トランスをフットの間近に配置し、振動を逃して周辺回路への振動の影響を防いでいる。ドライブメカニズムはシャーシ中央に低重心配置。ボトムには3枚のスチールプレートを追加することで十分な剛性と質量を持たせ、外部からの振動を遮断する。
筐体については、鋳物製フット、銅メッキシャーシ、肉厚アルミプレートと銅メッキスチールプレートを組み合わせたハイブリッドマテリアルトップカバーなどにより、徹底的に制振性、剛性を高めた。側面のウッドパネルは省略されたが、この点もコストダウンに寄与したとのこと。
また、2つのトランスを磁界が逆向きになるように設置して互いの漏洩磁束をキャンセルする「L.C.マウント・ツイントランス」構造を採用。取り付け台座にはドライブメカと同様にアルミ砂型鋳物ベースを用いている。
ドライブメカニズムもDCD-SX1専用に新規開発され、独自の「Advanced S.V.H. Mechanism」が採用された。
DCD-SXでは鋳鉄製だったメカニズムのベース部を、本機では同社伝統の砂型アルミベースに変更。さらに、ハイブリッド・メカリッド、アルミダイカストトレイ、ステンレススタビライザーなどメカニズムの各パーツを異なる素材で構成した。これにより、重量増による制振性の向上や共振点の分散化など、制振性をさらに向上させた。
メカの低重心化もさらに推し進め、ディスク回転はもとより外部からの振動も低減。スピンドルシャフトを短くすることでディスクの回転ブレを抑え、データの読み取り精度を向上させた。ハイブリッド・メカリッド(ドライブの蓋の部分)は、上部のアルミブロックと下部のステンレス・クランパーで銅メッキステンレスプレートをサンドイッチする構成を採用した。
米田氏によれば、本機のドライブメカは、DCD-SXにおいて開発されたメカを継承しつつ、改良を加えていったとのこと。ステンレス製のドーナツ型スタビライザーの位置ひとつとっても音が大きく変わるので、試聴を繰り返しながらベストなポジションを探っていったという。アルミ砂型鋳物ベースについては量産が難しいものの、同社の業務用プレーヤーで培った技術を活かし、安定した低音再生を目指して実装された。
■192kHz/32bit対応の電流出力型DACをL/Rに1基ずつ搭載
DACは192kHz/32bit対応の電流出力型のTI製「PCM1795」をL/Rチャンネルに1基ずつ、合計2基搭載。HOT、COLDをそれぞれを作動出力するモノモードで使用している。なお、従来機のDCD-SXでも192kHz/32bit DACを搭載していたが、その際は旭化成「AK4399」が採用されていた。“今使える最高のDAC”を使うべく、DCD-SX1ではPCM1795に変更したという。
また、DACの電流出力を受けるI/V(電流/電圧)変換回路、ポストフィルター回路を新規開発し、フルバランス構成を採用。チャンネルセパレーションやS/Nを向上させた。アンバランス出力回路についても、DACの作動出力を合成して出力する差動ドライブ構成としている。
アナログオーディオ回路は、新型のフルバランス構成回路を搭載。バランス出力は本機から極性切り替えが可能となった。また、トランスから整流回路までのデジタル/アナログ部は完全分離されている。アナログ出力端子はアンバランス(RCA)を1系統、バランス(XLR)を1系統搭載する。
バランス出力の極性切り替えについては、これまでは同社では“3番ホット”で一貫してきたが、世の時流似合わせ、かつ様々な使い方を楽しみたいというユーザーの自由度を考慮して、今回は2番ホットとの切り替え可能な仕様にしたという。
トランスはデジタル/アナログ専用にそれぞれ個別に搭載。DAC部とアナログオーディオ回路の電源部には、新設計の大容量ブロックコンデンサーを採用した。銀箔PPSコンデンサーや高級オーディオ用電解コンデンサーなど、その他の各パーツも厳選された。回路全体には、信号経路を最短化するミニマル・シグナル・パス設計が用いられた。
■徹底した振動対策が施された筐体
同社が歴代のHi-Fiコンポーネントで培ってきた「ダイレクト・メカニカル・グランド・コンストラクション」が本機にも採用された。電源トランスをフットの間近に配置し、振動を逃して周辺回路への振動の影響を防いでいる。ドライブメカニズムはシャーシ中央に低重心配置。ボトムには3枚のスチールプレートを追加することで十分な剛性と質量を持たせ、外部からの振動を遮断する。
筐体については、鋳物製フット、銅メッキシャーシ、肉厚アルミプレートと銅メッキスチールプレートを組み合わせたハイブリッドマテリアルトップカバーなどにより、徹底的に制振性、剛性を高めた。側面のウッドパネルは省略されたが、この点もコストダウンに寄与したとのこと。
また、2つのトランスを磁界が逆向きになるように設置して互いの漏洩磁束をキャンセルする「L.C.マウント・ツイントランス」構造を採用。取り付け台座にはドライブメカと同様にアルミ砂型鋳物ベースを用いている。
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