DSD 5.6MHz/2.8MHzネイティブ再生対応
デノン、新フラグシップSACDプレーヤー「DCD-SX1」− DSD対応USB-DAC搭載【情報追加】
ディーアンドエムホールディングスは、デノンの新フラグシップとなるSACDプレーヤー「DCD-SX1」を9月中旬より発売する。価格は577,500円(税込)。なお、本日よりデノンではDCD-SX1の特設サイトを開設した。
DCD-SX1は、2008年登場のSACDプレーヤー「DCD-SX」に代わる新フラグシップモデル。5.6MHzのDSDネイティブ再生に対応するUSB-DACも搭載した。
発表会ではDCD-SX1の設計に携わったディーアンドエムホールディングス 設計本部 デノンサウンドマネージャーの米田晋氏がDCD-SX1を紹介。「DCD-SX1はデノンの30年の歴史の集大成となる最高のディスクプレーヤーだ」と冒頭で述べた。
■新クロックモジュールが「AL32」の性能を最大限引き出す
DCD-SX1は、超低位相雑音水晶発振器(クリスタル)の新採用と専用の安定発振サポート回路の開発により、新世代マスタークロックモジュール「Advanced Master Clock Core」を採用。クロック回路をモジュール化することで外部からのノイズの影響を除去し、電源回路も他回路から独立した専用電源とすることで干渉を排除、クロック精度を大幅に向上させた。
また、本機にはDCD-SXのクリスタルと比べて位相ノイズが10分の1に抑えられたクリスタルが搭載された。これにより、DCD-SXではクロック回路の動作安定化のために恒温回路(ヒーター)を設けていたが、本機では恒温回路を用いなくても安定した動作が可能になった。恒温回路が省略可能となったことで、ジッターの極小化に加え、大幅なコストダウンも実現したという。
マスタークロックで全てのデジタル制御を行うオリジナル技術「DAC Master Clock Design」をさらに進化させた「HD Master Clock Design」を採用。DACに供給するクロックの精度を上げるため、クロックモジュールをDAC近くに配置。また、様々なサンプリングレートのデータ再生を高品位に行うため、44.1kHz系と48kHz系で2系統のクロックモジュールを搭載した。
ビット拡張とデータ補間によるアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing」もDCD-SXに引き続き搭載。16bitの音楽信号を32bit精度にアップコンバート処理し、さらに時間軸方向の情報量を拡大するために44.1kHz信号を16倍にアップサンプリングして再生を行う。
米同社がいち早くデジタル再生におけるデータ補間に取り組んでいたことも紹介された。Advanced AL32 Processingは、1993年に登場したセパレート式のCDプレーヤー「DP-S1/DA-S1」に搭載されたALPHAプロセッサーがその原型。1998年には24bitへの拡張が可能となり、2004年に登場した「Advanced AL24」では周波数方向への補間も可能となった。2008年のDCD-SXで32bit化を実現した「Advanced AL32」が初搭載されたが、今回のDCD-SX1においては「HD Master Clock Design」の採用により、その性能が最大限発揮できるようになったという。
米田氏はHD Master Clock Designについて「デジタルの難しさに長年取り組んでいるメーカーとして、マスタークロックをいかに動かすか、いかにD/A変換を正確に行うかを最優先に考えて周辺回路を追い込んでいった」と語った。
DCD-SX1は、2008年登場のSACDプレーヤー「DCD-SX」に代わる新フラグシップモデル。5.6MHzのDSDネイティブ再生に対応するUSB-DACも搭載した。
発表会ではDCD-SX1の設計に携わったディーアンドエムホールディングス 設計本部 デノンサウンドマネージャーの米田晋氏がDCD-SX1を紹介。「DCD-SX1はデノンの30年の歴史の集大成となる最高のディスクプレーヤーだ」と冒頭で述べた。
■新クロックモジュールが「AL32」の性能を最大限引き出す
DCD-SX1は、超低位相雑音水晶発振器(クリスタル)の新採用と専用の安定発振サポート回路の開発により、新世代マスタークロックモジュール「Advanced Master Clock Core」を採用。クロック回路をモジュール化することで外部からのノイズの影響を除去し、電源回路も他回路から独立した専用電源とすることで干渉を排除、クロック精度を大幅に向上させた。
また、本機にはDCD-SXのクリスタルと比べて位相ノイズが10分の1に抑えられたクリスタルが搭載された。これにより、DCD-SXではクロック回路の動作安定化のために恒温回路(ヒーター)を設けていたが、本機では恒温回路を用いなくても安定した動作が可能になった。恒温回路が省略可能となったことで、ジッターの極小化に加え、大幅なコストダウンも実現したという。
マスタークロックで全てのデジタル制御を行うオリジナル技術「DAC Master Clock Design」をさらに進化させた「HD Master Clock Design」を採用。DACに供給するクロックの精度を上げるため、クロックモジュールをDAC近くに配置。また、様々なサンプリングレートのデータ再生を高品位に行うため、44.1kHz系と48kHz系で2系統のクロックモジュールを搭載した。
ビット拡張とデータ補間によるアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing」もDCD-SXに引き続き搭載。16bitの音楽信号を32bit精度にアップコンバート処理し、さらに時間軸方向の情報量を拡大するために44.1kHz信号を16倍にアップサンプリングして再生を行う。
米同社がいち早くデジタル再生におけるデータ補間に取り組んでいたことも紹介された。Advanced AL32 Processingは、1993年に登場したセパレート式のCDプレーヤー「DP-S1/DA-S1」に搭載されたALPHAプロセッサーがその原型。1998年には24bitへの拡張が可能となり、2004年に登場した「Advanced AL24」では周波数方向への補間も可能となった。2008年のDCD-SXで32bit化を実現した「Advanced AL32」が初搭載されたが、今回のDCD-SX1においては「HD Master Clock Design」の採用により、その性能が最大限発揮できるようになったという。
米田氏はHD Master Clock Designについて「デジタルの難しさに長年取り組んでいるメーカーとして、マスタークロックをいかに動かすか、いかにD/A変換を正確に行うかを最優先に考えて周辺回路を追い込んでいった」と語った。
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