USB-DACはNA8005と同等のものを採用
マランツ、初のUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「HD-DAC1」。ノイズ遮断システムや無帰還型バッファー搭載
■NA8005と同等の5.6MHz DSD対応USB-DACを搭載
HD-DAC1はUSB-DACを内蔵し、2.8/5.6MHz DSDの入力に対応。ASIOドライバーによるネイティブ再生および、DoP(DSD over PCM)再生が可能だ。PCM信号は最大192kHz/24bitの入力に対応。PCとクロックを同期せずに本機の高精度クロック回路で制御を行うアシンクロナスモードにも対応。PC側クロックのジッターに左右されない伝送を行える。
OSについては、WindowsはVista/7/8、MacはOSX 10.6.3以降に対応している。Windowsについては、専用ドライバーのインストールが必要となる。
澤田氏はUSB-DACの音質について「USB-DAC部の構成はNA8005とほぼ同様。しかし、HD-DAC1とNA8005でライン出力のサウンドを比較すると、HD-DAC1の方がより細部まで表現できていると感じる。この差は、HD-DAC1がネットワーク機能を持っていない分、動作環境がいくらか楽になっていることが影響している」と述べていた。
■同軸/光デジタル入力やiPod&メモリー対応のUSB-Aを搭載
最大192kHz/24bitのPCM信号に対応する同軸デジタルを1系統、光デジタル入力を2系統を装備。フロント搭載したUSB-A端子からはiPhone/iPodのデジタル接続(48kHz/16bitまで)、USBメモリーからのファイル再生(WAV/AAC/WMA/MP3)に対応。iPod/iPhoneは再生しながら充電でき、本機スタンバイ中も充電を継続できる。
同軸/光デジタル入力とUSB-A入力からの信号は、D/A変換の前に、ジッターリデューサーによりジッターを低減する。CDプレーヤーやネットワークプレーヤー、テレビなどのデジタル機器を接続し、HD-DAC1のD/Aコンバーター、アナログ出力回路を通した高品位な再生を行うという使い方もできる。
■デジタル・アイソレーション・システム
USB接続されたPCから流入する高周波ノイズや、HD-DAC1自体のデジタル回路から発生する高周波ノイズによる音質への悪影響を排除するために、高速デジタルアイソレーターを8素子・16回路使用した「デジタル・アイソレーション・システム」を搭載。さらに、ICチップ上に組み込まれたトランス・コイルを介して磁気によりデータ転送を行い、入力側と出力側は電気的に絶縁された状態にする。
これは同社NA-11S1で確立され、NA8005などの最新モデルでも採用されて高い評価を得てきた手法。デジタルオーディオ回路とD/Aコンバーター間の信号ラインを絶縁するので、DAC回路およびアナログオーディオ回路への高周波ノイズの影響を排除できる。よって高周波ノイズによる音質劣化を防止し、透明感が高く、安定したサウンドを実現している。
なお、NA8005に採用されたデジタルアイソレーターは6素子・12回路であったが、HD-DAC1ではボリュームコントロールなどのマイコンが加わる分だけアイソレーションを行う経路が増えるので、それに応じて素子の数を増やし、8素子としている。
■マランツが開発に関わったDSDダイレクト変換対応DAC「CS4398」を採用
DACには、マランツのSACDプレーヤーやネットワークプレーヤーへでおなじみとなる、DSD信号のダイレクトD/A変換と192kHz/24bitのPCM信号に対応したシーラス・ロジック「CS4398」を採用。CS4398のベースでありシーラス・ロジック初のDSD対応DACとなった「CS4397」の開発時には、当時フィリップス傘下だったマランツが、その音質チューニングに関わったことも紹介された。
また、DSDダイレクト変換モードを用いる利点も紹介。従来は音量レベルの低いDSDをPCM信号の音量と揃えるために、同じCS4398でも音量レベルを調整できるモードで用いていたという。しかし、NA-11S1以降の同社製品では、DSD信号のより忠実なD/A変換を優先するために、音量調整は行わずに、DSDダイレクト変換モードを用いている。
本機はNA-11S1やSA-14S1などの上位モデルと同様に、クロック回路には高精度なD/A変換を可能にする超低位相雑音クリスタルを搭載。さらに、44.1kHz系、48kHz系それぞれに専用クリスタルを搭載することで、入力信号のサンプリング周波数に応じて最適なクロックを供給。ジッターを抑制し、明瞭な定位と見通しの良い空間表現を実現している。
HD-DAC1はUSB-DACを内蔵し、2.8/5.6MHz DSDの入力に対応。ASIOドライバーによるネイティブ再生および、DoP(DSD over PCM)再生が可能だ。PCM信号は最大192kHz/24bitの入力に対応。PCとクロックを同期せずに本機の高精度クロック回路で制御を行うアシンクロナスモードにも対応。PC側クロックのジッターに左右されない伝送を行える。
OSについては、WindowsはVista/7/8、MacはOSX 10.6.3以降に対応している。Windowsについては、専用ドライバーのインストールが必要となる。
澤田氏はUSB-DACの音質について「USB-DAC部の構成はNA8005とほぼ同様。しかし、HD-DAC1とNA8005でライン出力のサウンドを比較すると、HD-DAC1の方がより細部まで表現できていると感じる。この差は、HD-DAC1がネットワーク機能を持っていない分、動作環境がいくらか楽になっていることが影響している」と述べていた。
■同軸/光デジタル入力やiPod&メモリー対応のUSB-Aを搭載
最大192kHz/24bitのPCM信号に対応する同軸デジタルを1系統、光デジタル入力を2系統を装備。フロント搭載したUSB-A端子からはiPhone/iPodのデジタル接続(48kHz/16bitまで)、USBメモリーからのファイル再生(WAV/AAC/WMA/MP3)に対応。iPod/iPhoneは再生しながら充電でき、本機スタンバイ中も充電を継続できる。
同軸/光デジタル入力とUSB-A入力からの信号は、D/A変換の前に、ジッターリデューサーによりジッターを低減する。CDプレーヤーやネットワークプレーヤー、テレビなどのデジタル機器を接続し、HD-DAC1のD/Aコンバーター、アナログ出力回路を通した高品位な再生を行うという使い方もできる。
■デジタル・アイソレーション・システム
USB接続されたPCから流入する高周波ノイズや、HD-DAC1自体のデジタル回路から発生する高周波ノイズによる音質への悪影響を排除するために、高速デジタルアイソレーターを8素子・16回路使用した「デジタル・アイソレーション・システム」を搭載。さらに、ICチップ上に組み込まれたトランス・コイルを介して磁気によりデータ転送を行い、入力側と出力側は電気的に絶縁された状態にする。
これは同社NA-11S1で確立され、NA8005などの最新モデルでも採用されて高い評価を得てきた手法。デジタルオーディオ回路とD/Aコンバーター間の信号ラインを絶縁するので、DAC回路およびアナログオーディオ回路への高周波ノイズの影響を排除できる。よって高周波ノイズによる音質劣化を防止し、透明感が高く、安定したサウンドを実現している。
なお、NA8005に採用されたデジタルアイソレーターは6素子・12回路であったが、HD-DAC1ではボリュームコントロールなどのマイコンが加わる分だけアイソレーションを行う経路が増えるので、それに応じて素子の数を増やし、8素子としている。
■マランツが開発に関わったDSDダイレクト変換対応DAC「CS4398」を採用
DACには、マランツのSACDプレーヤーやネットワークプレーヤーへでおなじみとなる、DSD信号のダイレクトD/A変換と192kHz/24bitのPCM信号に対応したシーラス・ロジック「CS4398」を採用。CS4398のベースでありシーラス・ロジック初のDSD対応DACとなった「CS4397」の開発時には、当時フィリップス傘下だったマランツが、その音質チューニングに関わったことも紹介された。
また、DSDダイレクト変換モードを用いる利点も紹介。従来は音量レベルの低いDSDをPCM信号の音量と揃えるために、同じCS4398でも音量レベルを調整できるモードで用いていたという。しかし、NA-11S1以降の同社製品では、DSD信号のより忠実なD/A変換を優先するために、音量調整は行わずに、DSDダイレクト変換モードを用いている。
本機はNA-11S1やSA-14S1などの上位モデルと同様に、クロック回路には高精度なD/A変換を可能にする超低位相雑音クリスタルを搭載。さらに、44.1kHz系、48kHz系それぞれに専用クリスタルを搭載することで、入力信号のサンプリング周波数に応じて最適なクロックを供給。ジッターを抑制し、明瞭な定位と見通しの良い空間表現を実現している。
次ページ電源部や各種音質パーツにもマランツHi-Fiのノウハウを投入
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