“MLER2”固定電極を採用

スタックス、固定電極を進化させた新フラグシップ静電型ヘッドホン「SR-009S」

公開日 2018/04/24 12:18 編集部:川田菜月
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(有)スタックスは、静電型ヘッドホンの新フラッグシップモデル「SR-009S」を5月下旬から発売する。価格は496,800円(税込)。

「SR-009S」

SR-009Sは、第二世代となる新開発の多層固定電極「MLER(Multi-Layer-ElectRodes)」を採用した、同社静電型ヘッドホンの新フラッグシップモデル。



新開発の固定電極でさらなる音質向上を図っている
MLERは前モデル「SR-009」(関連ニュース)で確立された技術。静電型ヘッドホンにおいては固定電極をできるだけ薄くすれば空気抵抗が減って音の透過性が向上するが、一方で、ただ薄くするだけでは強度不足となり電極そのものが振動してしまい、音を濁らす原因になるとのこと。MLERにおいては、フォトエッチング加工を施した金属板を、熱拡散結合技術によって原子レベルで一体化させることで、板厚の薄さと平面性、低共振性、音波の高透過率などを高次元で両立させることを実現したという。

SR-009SにおいてはこのMLERをさらに進化させた。アフターエッチング処理を施すことで電極開口部のエッジをより滑らかにし、空気抵抗を減らすことで音の透過性を向上させ、SR-009から音質を向上させた。


筐体はアルミ削り出しを採用
さらに、電極に対して金メッキ処理を施すことでその振動を抑制。同時に金メッキによる電極自身の電気抵抗の低減効果により、ハイスピードかつクリアで、パワフルな質感も両立するとのこと。また極薄のスーパーエンプラフィルムによるダイヤフラムを採用し、優れた過渡特性を実現したとしている。

筐体はアルミ削り出しを採用し、ユニットをより強固に固定。また厚みを極限まで減らして軽量化を図り、音の流れをよりスムーズにしたという。ユニットを保護する「ガードメッシュ」はドーム状の丸みを持たせることで強度を向上し、共振や反射の影響を抑えることで、より解像感あるサウンドを再生するとしている。

6N OFCに銀メッキを施した長さ2.5mのハイブリッドケーブル、羊の本革を使用したイヤーパッドなどは従来から引き続き採用する。周波数特性は5Hz - 42kHz、インピーダンスは145kΩ、音圧感度は101dB/100Vr.m.s 入力/1kHz。質量は583g(ケーブル含む)。

本製品は、今週末の4月28日(土)・29日(日)に東京・中野サンプラザにて開催される「春のヘッドフォン祭り」にて出展。同社ブースにて試聴可能とのこと。

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