デノン、SACD再生も可能なフラグシップBDプレーヤー「DVD-A1UD」を発売

■オーディオ性能の向上 − Advanced AL32 Processingを全チャンネルに搭載

HDサラウンドフォーマットを高音質に再現するため、先行して発売された「DVD-3800BD」（関連ニュース）にも搭載された、完全ディスクリート構成による独自の高音質サラウンド再生回路「D.D.S.C.-HD」が本機にも受け継がれている。また同社がBDフォーマットの誕生を機に開発したという、32bitに拡張ビット数をアップさせた独自のデータ補間アルゴリズム技術「Advanced AL32 Processing」が全チャンネルに搭載された点も大きな特徴だ。本体には32bit/192kHz対応のDAコンバーターを2chバランス回路用に1基、8ch再生用に4基搭載し、それぞれに独立した音声回路を採用することで、SN比、ダイナミックレンジ、セパレーションなどのオーディオ性能が高められている。

圧縮オーディオフォーマットの高品位な再生を実現するため、本機にはコンプレスド・オーディオ・リストアラーを採用。圧縮処理をする際に省かれた信号を再生成し、圧縮前の音に近い状態に復元。同時に低音域の量感も補正を行う。本機では初めてマルチチャンネルの再生にも対応し、ドルビーデジタルやDTS、MP3、WMAなど圧縮フォーマットの高音質再生に真価を発揮する。

本体には2系統のVer.1.3a対応HDMI端子を装備。映像信号のみをディスプレイ機器へ、音声信号のみをAVアンプへそれぞれ独立して信号を送り出す「AVダイレクトモード」を搭載することにより、相互干渉を排除し、より高画質・高音質な再生を可能にしている。

HDオーディオのデコーダーはフルスペックで搭載。ドルビーTrueHD、DTS-HD Master Audioのデコーディングをはじめ、Dolby Pro Logic IIxやDTS Neo:6のでコーディングにも対応。さらにリニアPCM 192kHz信号の6chマルチ出力にも対応している。

■ビデオ性能の向上 − デュアルHDビデオ出力を搭載

全てのビデオ出力に応じて最高の画質を実現するためのスペックが本機に採用されている。I/PコンバーターやDVDのSD画像を1080pのハイビジョン解像度に変換するスケーラーには「REALTA」を採用し、DVDのSD映像も1080pのHDクオリティで楽しめる。また、HD/SD双方のコンテンツに効果を発揮するデジタルノイズリダクションも搭載している。

2系統を装備するHDMI出力はDeep Color信号の出力や、1080/24p出力にも対応する。さらに本機ではアナログとデジタルそれぞれに専用のスケーラーを搭載することで、HDMI出力とコンポーネント出力の両方にデュアルでHDビデオ信号を出力できる機能も備わっている。また、ディスクコンテンツの解像度をそのままに出力する「ソースダイレクト」機能も採用されている。

さらに映像表示モードに「バーティカル・ストレッチ」機能を搭載。アナモフィックレンズを装着したプロジェクターと組み合わせて、黒帯部のないシネマスコープ映像のフル画面視聴を実現している。

■その他機能

GUIは同社の最新AVアンプシリーズと統一し、操作性を高めている。BD-ROM再生時にインタラクティブ機能「ボーナスビュー」や、BD-Liveにも対応している。HDMI CEC機能への対応を実現し、同機能に対応するテレビやプレーヤーなどと接続して、電源のON/OFFやファンクション切り替え、ボリューム調整などがテレビのリモコンで操作できる。リモコンはバックライトの全ボタンにブルーバックライトを搭載する。


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