HOME > ニュース > <東芝(2)>CELL TVにも搭載を検討 − “手かざし”がユーザーインターフェースを変える

CES2009レポート

<東芝(2)>CELL TVにも搭載を検討 − “手かざし”がユーザーインターフェースを変える

公開日 2009/01/09 18:56 Phile-web編集部・風間
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

■各社が続々と搭載するテレビウィジェット機能

プレスカンファレンスで公開された、同社の新たなネットワークへの取り組みについてもデモが行われた。一つは「Widget Channel」というもので、Yahoo!やIntelが展開している「TVウィジェット」を表示し、ニュース、天気予報、株価などの情報などのほか、ネット動画の視聴も可能とするもの。同種の機能はソニーやサムスン、LG電子など複数の企業が提案しており、今後続々と商品化されるものと予想される。


ウィジェットは画面下部に表示される
RDシリーズ、VARDIAシリーズの商品企画担当者として著名な同社の片岡秀夫氏は、「こういう機能を各社独自の仕様で実装すると、下位互換性が保たれなかったり、コンテンツ数の制限などが起きる可能性があるなど、限界がある。これに各社が気づき、同じような方向性に進んでいるのではないか」と語る。


天気予報を表示したところ

映画ストリーミングサービス「CINEMANOW」を表示したところ。好みの映画を選択すると再生が始まる
現在の東芝の試作機のインターフェースは、画面下部の「ドック」と呼ばれる部分に様々なウィジェットが並び、リモコンの左右キーで好みのウィジェットを選択すると画面左側に詳細が表示される。この「Widget Channel」は、今年後半から、同社の薄型テレビ“REGZA"のほか、DVDプレーヤー内蔵液晶テレビ、さらに単体ネットワークプレーヤーに搭載される予定。今のところ国内モデルに搭載する計画はないという。


同社が発売を予定する単体ネットワークプレーヤー。DVD再生機能も備える

Windows Media Center Extender(MCX)機能により、PC内の様々なコンテンツをネットワークプレーヤー経由で再生できる
そのほか、ネットワーク対応テレビと単体のネットワークプレーヤーは、Windows Media Center Extender(MCX)に対応。これにより、家庭内のMedia Center対応PCにアクセスし、動画や音声を視聴したり、各種機能を使用する事が可能となる。片岡氏は「北米では日本に比べ、Windows Media Center Extenderの認知度が高い。家電量販店では『MCXコーナー』が設置され、対応機器が並んでいたりする」と商品化への自信を見せる。

次ページ次世代無線技術をデモ − 容積5ccのプロジェクターも参考展示

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE