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チューナー/ディスプレイのセパレート型

パナソニック、薄さ1インチでWirelessHD対応のプラズマ“VIERA”Zシリーズを発売

公開日 2009/02/03 16:35 Phile-web編集部
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パナソニック(株)は、プラズマ“VIERA”の新製品として、最厚部でも約1インチ(24.7mm)のフルフラットディスプレイを採用したZシリーズ 3機種を4月20日に発売する。

TH-P54Z1

TH-P46Z1

3機種の概要は以下の通り。

・54V型「TH-P54Z1」¥OPEN(予想実売価格70万円前後)
・50V型「TH-P50Z1」¥OPEN(予想実売価格60万円前後)
・46V型「TH-P46Z1」¥OPEN(予想実売価格55万円前後)

発光効率を07年モデル比2倍に高めた「ネオ・プラズマパネル」

Zシリーズはすべてプラズマテレビで、「ネオ・プラズマパネル」(Neo PDP)を搭載。新パネルでは、新開発の電極構造によってプラズマパネル前面板の電極幅を広げ、放電領域を拡大。さらに新放電ガスや新蛍光体などを採用し、PZ800シリーズから採用した「ダイナミックブラックレイヤー」も引き続き採用。これらの改善により、発光効率を同社の2007年モデル(PZ750シリーズなど)に比べ約2倍に高めた。

ネオ・プラズマパネルと従来パネルの比較

左の従来パネルに比べ電極が広くなった

また「ネオ・プラズマパネル」は暗所コントラスト比が約4万対1と、従来の約3万対1からコントラスト比を向上。さらに表示方式を改善し、発光時間を短くした新インパルス表示を採用する。具体的には、蛍光体の残光特性を改善し、パルス時間を短くしたことで、動画ボヤケを改善。動画解像度を従来の900本から1080本(いずれもAPDC方式)に高めた。

動画解像度の比較デモ。従来の900本と新製品の1080本では、一目見ただけで動画解像度の違いがわかる

なお、本シリーズには、Vシリーズが搭載している、広色域化を可能にするカラーフィルターを省略している。これにより薄型化やコストダウンを可能にしたという。

■最薄部24.7mm+オプションでWirelessHDにも対応の“Zシリーズ”

Zシリーズはチューナー部とディスプレイ部を分けたセパレート型を採用する。デジタルチューナーは1基のみのシングルチューナー仕様。HDMI入力は4系統4端子となる。

Zシリーズのチューナーユニット

ディスプレイ部は最厚部でも約1インチ(24.7mm)の薄型フルフラットで、この薄型化は発光効率の改善により、発熱の問題をクリアできたことが奏功している。

新モデルの薄さの比較。Zシリーズは最厚部でも24.7mmを実現している

ディスプレイ部とワイヤレスユニット部は、有線の場合はHDMIケーブル等で接続できるが、別売りの「フルハイビジョンワイヤレスユニット」(型番:TU-WH1J)を使うことで、非圧縮の1080p映像を、WirelessHD技術で無線伝送することも可能だ。本規格ではHDMIの信号をそのまま伝送するので、音声も非圧縮伝送が可能となる。WirelessHD規格を採用した製品が市販されるのは世界初。価格はオープンだが6万円前後での販売が予想される。ワイヤレスユニットはまた、米SiBEAM社が開発した「ビームステアリング技術」を採用。遮蔽物がある場合でも室内の壁反射などを利用することで、映像や音声を途切れることなく楽しめる。

別売りの「フルハイビジョンワイヤレスユニット」の受信部。ディスプレイ部の下部から挿入することができる

ワイヤレスユニットの送信部

またディスプレイ部はx.v.ColorやDeepColorに対応し、色域はデジタルハイビジョン放送の規格「BT-709」を100%カバー。1080/24P入力にも対応する。映像信号処理は最大18ビットで、従来品から採用しているコントラスト/色温度シフト制御技術「デジタルカラー・リアリティー」やMPEGノイズ低減技術「HDオプティマイザー」なども搭載している。

音質面では、新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」を搭載。周波数制御に、通常のバーチャルサラウンドで使われる逆マトリックス関数を用いず、新たに周波数スペクトルを採用。音響伝達関数の分析や音像の研究成果をアルゴリズムに採用し、従来よりもエリアが広く、また広がり感も高いバーチャルサラウンド再生を実現したという。

ネット機能では、「アクトビラ ビデオ・フル」に対応。またYouTube再生機能も引き続き採用しているほか、SD/SDHCカードスロットも備え、カード内の静止画やMPEG-4 AVC/H.264動画、さらに対応LUMIXで撮影したAVCHD Liteなどの再生が行える。

YouTube再生機能も装備する

対応FAXのSDカードを挿入すると、受信内容を画面で確認できる

次ページリンク機能や省エネ機能など使い勝手も進化した

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