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「2009 iVDRセミナー」レポート

三洋とマクセル、iVDRレコーダーを今夏発売へ − iVDRパッケージソフトも商品化決定

公開日 2009/05/25 20:28 Phile-web編集部
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■アクトビラDLのダビングメディアとしてのiVDRに期待 − CCC 渡邊健氏

次々に新サービスを導入し、着実にユーザーを増やしているアクトビラ上のIPTVサービス「TSUTAYA TV」。昨年末にはセルスルーサービス「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」を開始した。このサービスでは、対応機器のHDDにコンテンツをダウンロードした後、対応メディアにコンテンツを2回までダビングすることができ、この対応メディアの一つにiVDRが採用されている。(株)CCC TSUTAYA TV事業部シニアバイスプレジデントの渡邊健氏は、同社のHD映像に対する取り組み、ならびにiVDRビジネスへの期待を語った。

(株)CCC TSUTAYA TV事業部シニアバイスプレジデントの渡邊健氏

渡邊氏は「今年3月段階で、T会員が3,200万人を突破した。4人に1人がTSUTAYAの会員証を持っているということになる。これらの方々に、あまねくHD映像のすばらしさを伝えていくというのがCCCの基本戦略だ。ユーザーは自分の利便性にあわせ、どのTSUTAYAを使っていただいても良い」と説明。

具体的には、TSUTAYA店舗や「TSUTAYA DISCAS」ではBDのレンタルを行い、物理的なHDメディアへのアクセスルートを確立しているほか、アクトビラ上のTSUTAYA TVでは、「ストリーミングのVOD、ダウンロードのVODという従来のサービスに加え、昨年末には世界で初めてダウンロードのセルスルー&エクスポートを実現した」と説明した。

コンテンツプロバイダーは多くのハリウッドメジャーと契約しているが、「現在コンテンツの供給をいただいていないソニーピクチャーズ、MGM、LIONSGATEなどにも足繁く通っている」とし、さらなる拡充を図る考えだ。なおTSUTAYA TVのサービス価格は、映画のストリーミング試聴が500円(税抜)だが、これは「店頭BDレンタルに100円のプレミアムをつけた」と説明。セルスルーについては3,500円で、「BDのセルソフトがだいたい4,700円程度。そこから比べると3割安い値付けになっている」とした。

アクトビラ ビデオ・ダウンロードで購入したコンテンツのダビング対応メディアは現在7種類。渡邊氏はiVDR-Sもそのうちの1つに入っていることを強調し、「TSUTAYA TVの著作権保護技術、Marlinが使っているDRMは11種類だが、その採用にあたり、ハリウッドとの交渉でもっとも難しかったのがSAFIAだ」と裏話も披露した。

セルスルーコンテンツの詳細画面にダビング対応メディアとしてiVDR-Sが表示される

渡邊氏は、「ダウンロードコンテンツのダビングメディアはお客様に買ってもらう必要があるが、現在対応しているメディアのうち、もっとも高価なものがiVDR。今後対応機器が増え、メディアがもっと身近になれば嬉しい」と期待を表明した。

また渡邊氏は、T会員とTSUTAYA DISCAS、TSUTAYA TVの年齢層は相互補完の関係にあることも説明。「T会員はほぼ50対50の男女比率で、ボリュームゾーンは20代。TSUTAYA DISCASは男性60に対し女性40という比率で、年齢層は30代が中心。一方でTSUTAYA TVは85対15と、圧倒的に男性が多い。年齢層も高く、30〜40代がボリュームゾーン。だからナイトライダーのような懐かしい作品がランキングの3位に入っている。ちなみに、この作品は実際の店舗ではまったく回転していない」と、それぞれの顧客特性の違いについて説明した。

TSUTAYA TVの年齢層と男女比を示したグラフ

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