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「2009 iVDRセミナー」レポート

三洋とマクセル、iVDRレコーダーを今夏発売へ − iVDRパッケージソフトも商品化決定

公開日 2009/05/25 20:28 Phile-web編集部
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■中国市場でのiVDRマーケット拡大へ期待 − V-Show Technology Cheng Wei氏

そのほか、中国V-Show TechnologyのCheng Wei氏がiVDRプロダクトの中国市場展開戦略を説明。同社は2004年に香港で創業し、現在では世界各地に支社を構える新興企業。インテルやIBM、シグマデザインなどとパートナーシップを組んで成長を重ねてきた。「昨年末、iVDR製品に出会い、その仕様に惹かれて会員になった。中国の数億人と言われるマーケットに紹介したい」と意気込みを述べた。

V-Show TechnologyのCheng Wei氏

Wei氏は2008年の中国国内デジタルメディア機器市場の統計データも紹介。それによると液晶テレビは1,400万台と非常に大きいものの、BDプレーヤーについては「正規品は価格が高く、ソフトも少なく魅力がない。製造業者が少ないため5万台しか売れていない」という。さらに「HD放送も普及しておらず、HDデジタルテレビ対応STBは10万台しか販売されていない」と、液晶テレビに比べ販売台数が圧倒的に少ないことを紹介した。

中国国内のデジタルメディア機器市場統計データ。液晶テレビに比べ周辺機器の需要が非常に少ない

続けてWei氏は、「注目すべきは、HDD搭載HDプレーヤーが50万台売れたことだ。今年は少なく見積もっても100万台以上になるだろう。これはiVDRにとって追い風になる」と説明。「中国でハイビジョンを普及させるにはHDDが最も有望。中でも、著作権保護技術がしっかり対応し、高速な転送スピード、大容量などの特徴を持っているiVDRは有力な選択肢だ」と述べた。実際に、SKYWORTHとTCLは年内にiVDRスロットを設けたテレビを発売する予定だという。また、HisenseやChanghongといったメーカーもにiVDRスロット搭載テレビ開発の準備を始めたという。

V-Show Technologyでもこのような状況のもと、iVDRスロットを2基搭載したSTB「Cherry II」を今年第3四半期に、1基搭載した「Chelly III」を第4四半期に投入する予定。iVDRスロットだけでなくUSB端子やイーサネット、IEEE802.11a/b/g/nに対応した無線LAN機能も備え、ネットワークメディアプレーヤーとしても使用できる。出力端子はビデオ/コンポーネント端子のほか、HDMI 1.3端子も装備する。

一方でWei氏は「iVDRを中国でさらに普及させるためには、ソフトの移植、技術者の養成などが必須条件。さらなる技術的なサポートやプロモーション活動が必要だ」とし、「任重くして道遠し」と論語を引用してサポート体制の充実を訴えた。

「さらなる技術的なサポートやプロモーション活動が必要だ」と訴えた

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