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Inter BEE 2009レポート

ソニー、3Dや4Kソリューションを3つのブースで訴求

公開日 2009/11/18 19:54 Phile-web編集部
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本日より20日まで幕張メッセにて開催されている「2009国際放送機器展(Inter BEE 2009)」。ソニーでは各社がブースを構える幕張メッセのホールに加えて会議棟にもブースを用意。合計3箇所で3Dなどの展示を行っている。

同社では、3Dを前面に押し出しての展示を実施。会議棟では3Dコンテンツを制作する様々な機器を展示するとともに、3Dにも対応したデジタルシネマ向けSXRDプロジェクター「SRX-R320」(関連ニュース)を使用した3D映像体験シアターも展開している。

SRX-R320

3D映像体験シアター


シアターのデモには長い入場待ちの列が

また、メインブースでは2Dと3Dのどちらにも対応可能な280V型ディスプレイを用意。ステージ上のプレゼンテーションを同ディスプレイに3Dで映し出し、その映像を来場者が3Dメガネをかけて見るというデモを実施している。

メインブースに用意された280V型ディスプレイ

多数の来場者がメガネ着用でデモを見学

同社では本日、これら3Dなどの出展内容をメディア向けに説明するイベントも開催。ソニー(株)業務執行役員EVP B2B事業ソリューション本部 本部長の安京洙氏らが3Dなどに対する同社の考え方などを説明した。

ソニー(株)業務執行役員EVP B2B事業ソリューション本部 本部長 安京洙氏

安氏は冒頭で「発表された各民放キー局の中間決算を見ても、ソニーのB2Bビジネスにとって非常に厳しい状況だと言わざるを得ない」とコメント。そうした中で同社では、ファイルベースの製作システムなど効率化を図れるソリューション提案とともに、3Dにも注力していくと説明する。

そして、IFAやCEATECで“3D BRAVIA”などを参考展示したことや、2010年に3D製品を市場投入すると発表したことなどを改めて紹介。スポーツやコンサートなど、映画以外のコンテンツの3D化も進んでいることも紹介し、「BDソフトやゲームなども含めて、ソニーグループ全体で3Dを盛り上げていく」と語った。

続いてはソニー(株)業務執行役員SVP B2B事業ソリューション本部 副本部長の木暮誠氏が登壇。「現在、3Dコンテンツには映画が多いが、それ以外の分野でも様々な実験を行っている」と語り、米ESPNに協力してアメリカンフットボールの3D中継を行ったり、メキシコでテレビ局に協力してサッカーの試合を3Dでライブ中継したりといった事例を紹介した。

ソニー(株)業務執行役員SVP B2B事業ソリューション本部 副本部長 木暮誠氏


カレッジフットボールの試合を3Dライブ中継

サッカーの試合をメキシコ全土の4箇所に中継

そして木暮氏は「ソニーは撮影から上映まで、トータルに3Dライブ制作ソリューションを提供する」と、B2Bソリューション本部としての考え方を示した。

また、ソニー(株)業務執行役員SVP B2B事業ソリューション本部 副本部長 兼 ソニーマーケティング(株)代表取締役 執行役員副社長の花谷慎二氏も「3Dはアメリカを中心にかなりホットになってきている」と言及。

ソニー(株)業務執行役員SVP B2B事業ソリューション本部 副本部長 花谷慎二氏

「現在、画質のHD化が進んでいるが、人間は慣れてしまえばそれでも満足できなくなる。人間の欲は止まらない」とコメントし、映像の新たな付加価値としての3Dのポテンシャルを改めて訴えた。

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