Inter BEE 2009レポート
ソニー、3Dや4Kソリューションを3つのブースで訴求
そのほか、メディア向け説明会で木暮誠氏は4Kについても言及。「映画館のデジタル化も相成って4Kのポテンシャルがどんどん広がってきている」とし、56V型QFHDモニター「SRM-L560」などを展示している。
また、メインブースではカムコーダーの新製品として、MPEG-4 AVC/H.264コーデックを使用したAVCHDフォーマット採用の「NXCAM(エヌエックスカム)」を参考出品。
同製品は撮像素子に1/3型 “Exmor”3CMOSセンサーを、レンズには光学20倍のG Lensを搭載。「今までは編集が重くなってしまうという傾向があったが、パソコンやグラフィックエンジンなどの性能が上がっているので機が熟したのではないかと判断した」とAVCHDフォーマット採用の理由を語った。
そのほか、ブースにはPhil-webでもレポートを行った“まめカム”「HXR-MC1」なども用意。また、同社では国際サッカー連盟(FIFA)とオフィシャルスポンサー契約を結んでいることもあり、ブースではサッカーを色濃く打ち出した演出を実施。同社カメラの被写体としてサッカー日本代表のユニフォームを着た女性モデルをスタンバイさせるなどしている。
以下、メディア向け説明会での質疑応答の模様をお届けする。
Q.今回は4Kカメラの展示はないのか。
A.開発中ではあるが、今回のテーマとは合わないので展示していない。
Q.AVCHDカムコーダーを開発した経緯を教えて欲しい。
A.ブライダル用途などで、コンシューマーフォーマットが便利に使って頂けると考えている。今までは編集が重くなってしまうという傾向があったが、パソコンやグラフィックエンジンなどの性能が上がっているので機が熟したのではないかと判断した。
Q.テープの存在が各社ともだんだん薄くなってきているが、現場ではまだまだ使われている。テープのシステムの供給をいつやめるかなどは考えているのか。
A.テープをいつやめるかなどは考えていない。今後もテープ、オプティカルディスク、メモリースティックの3点を使えるような仕組みを提供していく。
Q.世界市場の状況がどうなっているのかを教えて欲しい。3Dカメラなどの市場がのぞめるのはやはりアメリカということになるのか。また、新興国での状況はどうなっているのか。
A.新興国ではSDからHDへ、そしてアナログからデジタルへと移行している段階だ。不況の状況は国によって違うが、それほど落ち込んでいるわけでもない。そして、3Dは先進国で重要なトピック。次の波が3Dなのは間違いないだろう。