CELL REGZAの技術を全モデルへ展開
【更新】東芝、全機種「LEDパネル」&「録画機能」搭載の“REGZA”3シリーズを発表
8モデルが「クリアLEDパネル」を搭載
Z1/RE1シリーズの37V型以上(合計8モデル)がエリアコントロール駆動に対応するエッジライト方式のLEDパネル、およびフルHD倍速表示対応のIPSクリアパネルを採用している。バックライトには白色LEDを採用しエリアコントロールを行うことで優れた精細感とコントラスト感、さらにはきめ細かい階調表現を可能にしている。エリアの分割数や配置されたLEDバックライトの数は公開されていない。なお今回のシリーズについては、ディスプレイ部の薄型化と省エネ性能のメリットを考慮して、直下型ではなくエッジタイプのLEDを採用したのだという。
37V型以上のモデルに搭載されたIPSクリアパネルは、室内照明の映り込みが少なく、パネル表面で映像が拡散しにくいというメリットが訴求されているが、新たなセル構造を実現したことにより、開口率が10%向上しているという。今回発表したZ1/RE1シリーズの55V型・47V型モデルでは、画面の視野角をさらに向上させ、黒輝度を高めるために特殊なフィルムを搭載し、斜め位置からの視聴時などでも高精細な映像表示を可能にしている。
自動画質調整機能は、Z1シリーズが視聴環境の色温度を感知するセンサーを加えた「おまかせドンピシャ高画質3」を搭載。他の2シリーズが「おまかせドンピシャ高画質2」となる。
CELL REGZA搭載の“第4世代”「超解像技術」を全3シリーズが採用
REGZAシリーズの特徴である超解像像技術は“第4世代”にアップデートされ、今回発表の全シリーズに採用された。ポイントはCELL REGZA「55X1」が初めて採用した「自己合同性超解像技術」を追加したこと。本技術は入力された画像のエッジ部周囲の「近傍に存在する似た画像」を抽出して重ね合わせ、新たな画像を生成することでより正確な映像へと補正をかけるというものだ。
Z1シリーズではさらにMPEGデコード情報を利用した超解像処理も行っている。通常、MPEG-2のデジタル映像には圧縮方法が異なる3つのフレームタイプがあり、約0.5秒に1サイクルの周期で入れ替わることにより映像を表示している。3つのフレームにはそれぞれ画質に違いがあるため、これらへ均一に高画質処理を行ってしまうと、その効果に差が表れ、結果として映像のチラツキを発生してしまう要因となっていた。Z1シリーズの超解像アルゴリズムでは、MPEGデコーダーから各フレームの種類と情報を解析し、圧縮ノイズ量の予測レベルを32段階で取得することで、3種類のフレームそれぞれに最適な超解像処理を行うことで、映像の各コマで、より高度に超解像処理を制御し、ノイズを抑えてクリアな映像を再現できるようになった。
また全シリーズが、アニメ映像を自動判別する機能を搭載。これによりアニメ映像にありがちな、輪郭周辺のモスキートノイズやグラデーション部のブロックノイズを低減する最適化処理が施されている。
「メタブレイン」から「次世代レグザエンジン」への進化により変わったこと
「次世代レグザエンジン」では全ての処理が高速化されている。
従来の高画質化信号処理LSIに、超解像処理と外部デジタル(HDMI)/アナログインターフェースをワンチップ化したことで、LSI間のバス幅による制約から解放され、階調性の向上とリアルタイム処理の速度向上が実現した。高画質化専用CPU(MeP)は処理能力が従来の約2倍になり、従来と同じ時間内により多くの処理がこなせるようになった。高画質化の処理精度は従来機の14ビットから16ビットに高められ、回路の演算誤差ノイズを抑制。階調性と質感表現力を高めている。なお、37V型以上のモデルは10ビット表示対応のパネルが採用されている。
メインCPUのクロック周波数は333MHzから533MHzにクロックアップしたことで、EPGの表示スピードも約1秒短縮されている。そのほかにもNAND型フラッシュメモリの読み出し速度が約2倍に向上したことで、電源オン時の起動時間も、ZX9000シリーズと比べてより短くなった。
なお、Z1シリーズのみコアチップをダブルで搭載する「次世代レグザエンジン DUO」となっており、より優れた高画質化処理能力を備えている。
次ページCELL REGZAの技術を採り入れて「音質」もグレードアップ