実売13万円前後で3月5日発売
フジフイルム、“ハイブリッドビューファインダー”搭載の「FinePix X100」正式発表
富士フイルム(株)は、本日記者発表会を開催し、光学/電子ビューファインダーそのメリットを両立させた「ハイブリッドビューファインダー」を搭載したコンパクトデジタルカメラ「FinePix X100」を正式発表した。
3月5日より発売する。価格はオープンだが13万円前後での実売が予想される。
クリアな視野でのフレーミングを可能にしながら、シャッタースピードや絞り値などの多彩な撮影情報も合わせてデジタル表示する独自の光学ファインダー(OVF)と、144万ドットの高精細液晶パネルを使った電子ビューファインダー(EVF)の2つのファインダーを切り替えて使える「ハイブリッドビューファインダー」を搭載したモデル。昨年9月にアナウンスされていた製品(関連ニュース)が正式発表された格好だ。
同ファインダーでは、OVFとEVFをユーザーが好みによって自由に切り替えて使用することが可能。被写体をできるだけクリアに見たい時や撮影時のタイムラグを少なくしたい時にはOVF、ピントや露出、ホワイトバランスなどを調整し、できあがり画像のイメージを見ながら撮影したい時はEVFを選択するなどといった使い方ができる。切り替えはカメラのレンズ側にあるスイッチで行える。
OVFには、焦点距離23mmで最も見やすいファインダー倍率0.5倍の逆ガリレオ式光学ファインダーを搭載。オールガラス製で高屈折硝材を使用し、色収差や歪みの極めて少ない見えを実現しているという。
なお、OVF時にもファインダーを覗いたままシャッタースピード・絞り・ISO感度などの設定変更が確認できる。またヒストグラム、電子水準器など、ファインダーに表示する情報の種類もカスタマイズ可能。さらに、撮影範囲を示すフレーム(ブライトフレーム)や文字の明るさを周囲の光量に合わせて変化させ、情報を常に見やすく表示することができる。
同ファインダーは、レンジファインダータイプのフィルムカメラに搭載されていた「採光式ブライトフレームファインダー」の採光窓と、撮影範囲を示すブライトフレームに当たる部分を、144万ドットの液晶パネルに置き換え。この液晶パネルにブライトフレームや多彩な情報を表示し、プリズムを用いてファインダー窓から得られる光学像に重ね合わせることで、シャッタースピードや露出などの撮影情報も同時にデジタル表示するOVFを実現させるとともに、液晶パネルをEVFとしても使用できるようにした。
レンズには、新開発のフジノン23mm F2レンズを搭載。6群8枚構成で、非球面レンズが1枚用いられている。レンズの交換はできない固定式で、非沈胴の単焦点レンズとなる。本機に合わせて新規に開発したもので、薄型/小型化と高画質の両立を実現したという。
絞り羽根は9枚で、3絞り相当のNDフィルターも内蔵するほか、10cmまでのマクロ撮影も可能。マクロ撮影時には自動的にEVFに切り替わる仕様となっている。非沈胴式レンズのため、電源オン時の繰り出し動作がなく、素早く撮影をスタートできるというメリットも持っている。
撮像素子には約1,230万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載。センサー中心部だけでなく、周辺部においても十分な光量を確保できるようマイクロレンズなどの構成物の配置を最適化し、マイクロレンズからフォトダイオードへの光の入射角を拡大することで集光効率を向上させている。
さらに、信号処理の応答性能がより高速化した新「EXRプロセッサー」を採用。上記の大型CMOSセンサーと組み合わせることで、「当社が培ってきた高解像度/高感度/ワイドダイナミックレンジ技術を活かした、FinePix史上最高峰の画質を実現した」としている。
1,280×720/24fps、MOV形式での動画撮影にも対応するほか、最大毎秒5コマの高速連写も可能。なお動画撮影では絞り優先AEにも対応し、静止画同様のボケ味が楽しめる。
常用感度はISO200〜6400で、拡張感度でISO100、12800も選択可能。設定したISO感度で適正露出が得られない場合にISO感度を200〜3200の間で自動制御する「感度AUTO制御」も備えている。また、画面の中央部分のみを切り出し、記録することにより、焦点距離3倍(35mmフィルム換算で105mm)に相当する画角での撮影もできる。
そのほか、簡単にRAW撮影が行えるようにカメラ背面にRAWボタンも装備。カラーリバーサルフイルム調の色彩表現を可能にする「フィルムシミュレーションモード」や、5段階にノイズリダクションの強弱を調節できる「ノイズリダクション調節」機能なども備えている。
モニター部には2.8型低温ポリシリコンカラー液晶を搭載し、HDMIミニ端子などを装備。記録媒体にはSD/SDHC/SDXCカードを採用するほか、インターネットへのアップロードなども可能な画像編集ソフト「MyFinePix Studio」 などが付属する。
筐体は天面軍艦部と底面部にマグネシウムダイキャストを採用。表面仕上げには特殊コーティングを施し、重厚な質感を実現した。ダイヤルやリング類はすべて金属削り出し。シャッタースピードダイヤルや絞りリングなどの操作感にもこだわり、「手触りはもちろん、触ったときの音や感触までもデザインした」(同社)という。
本日行われた発表会で、富士フイルム 取締役常務執行役員 光学デバイス事業部長 兼電子映像事業部長の樋口武氏は、X100について「自信を持って発売していく」と強調。「日本で作るMADE IN JAPAN製品」であることもアピールした。
【問い合わせ先】
富士フイルム お客様コミュニケーションセンター
TEL/03-5786-1712
3月5日より発売する。価格はオープンだが13万円前後での実売が予想される。
クリアな視野でのフレーミングを可能にしながら、シャッタースピードや絞り値などの多彩な撮影情報も合わせてデジタル表示する独自の光学ファインダー(OVF)と、144万ドットの高精細液晶パネルを使った電子ビューファインダー(EVF)の2つのファインダーを切り替えて使える「ハイブリッドビューファインダー」を搭載したモデル。昨年9月にアナウンスされていた製品(関連ニュース)が正式発表された格好だ。
同ファインダーでは、OVFとEVFをユーザーが好みによって自由に切り替えて使用することが可能。被写体をできるだけクリアに見たい時や撮影時のタイムラグを少なくしたい時にはOVF、ピントや露出、ホワイトバランスなどを調整し、できあがり画像のイメージを見ながら撮影したい時はEVFを選択するなどといった使い方ができる。切り替えはカメラのレンズ側にあるスイッチで行える。
OVFには、焦点距離23mmで最も見やすいファインダー倍率0.5倍の逆ガリレオ式光学ファインダーを搭載。オールガラス製で高屈折硝材を使用し、色収差や歪みの極めて少ない見えを実現しているという。
なお、OVF時にもファインダーを覗いたままシャッタースピード・絞り・ISO感度などの設定変更が確認できる。またヒストグラム、電子水準器など、ファインダーに表示する情報の種類もカスタマイズ可能。さらに、撮影範囲を示すフレーム(ブライトフレーム)や文字の明るさを周囲の光量に合わせて変化させ、情報を常に見やすく表示することができる。
同ファインダーは、レンジファインダータイプのフィルムカメラに搭載されていた「採光式ブライトフレームファインダー」の採光窓と、撮影範囲を示すブライトフレームに当たる部分を、144万ドットの液晶パネルに置き換え。この液晶パネルにブライトフレームや多彩な情報を表示し、プリズムを用いてファインダー窓から得られる光学像に重ね合わせることで、シャッタースピードや露出などの撮影情報も同時にデジタル表示するOVFを実現させるとともに、液晶パネルをEVFとしても使用できるようにした。
レンズには、新開発のフジノン23mm F2レンズを搭載。6群8枚構成で、非球面レンズが1枚用いられている。レンズの交換はできない固定式で、非沈胴の単焦点レンズとなる。本機に合わせて新規に開発したもので、薄型/小型化と高画質の両立を実現したという。
絞り羽根は9枚で、3絞り相当のNDフィルターも内蔵するほか、10cmまでのマクロ撮影も可能。マクロ撮影時には自動的にEVFに切り替わる仕様となっている。非沈胴式レンズのため、電源オン時の繰り出し動作がなく、素早く撮影をスタートできるというメリットも持っている。
撮像素子には約1,230万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載。センサー中心部だけでなく、周辺部においても十分な光量を確保できるようマイクロレンズなどの構成物の配置を最適化し、マイクロレンズからフォトダイオードへの光の入射角を拡大することで集光効率を向上させている。
さらに、信号処理の応答性能がより高速化した新「EXRプロセッサー」を採用。上記の大型CMOSセンサーと組み合わせることで、「当社が培ってきた高解像度/高感度/ワイドダイナミックレンジ技術を活かした、FinePix史上最高峰の画質を実現した」としている。
1,280×720/24fps、MOV形式での動画撮影にも対応するほか、最大毎秒5コマの高速連写も可能。なお動画撮影では絞り優先AEにも対応し、静止画同様のボケ味が楽しめる。
常用感度はISO200〜6400で、拡張感度でISO100、12800も選択可能。設定したISO感度で適正露出が得られない場合にISO感度を200〜3200の間で自動制御する「感度AUTO制御」も備えている。また、画面の中央部分のみを切り出し、記録することにより、焦点距離3倍(35mmフィルム換算で105mm)に相当する画角での撮影もできる。
そのほか、簡単にRAW撮影が行えるようにカメラ背面にRAWボタンも装備。カラーリバーサルフイルム調の色彩表現を可能にする「フィルムシミュレーションモード」や、5段階にノイズリダクションの強弱を調節できる「ノイズリダクション調節」機能なども備えている。
モニター部には2.8型低温ポリシリコンカラー液晶を搭載し、HDMIミニ端子などを装備。記録媒体にはSD/SDHC/SDXCカードを採用するほか、インターネットへのアップロードなども可能な画像編集ソフト「MyFinePix Studio」 などが付属する。
筐体は天面軍艦部と底面部にマグネシウムダイキャストを採用。表面仕上げには特殊コーティングを施し、重厚な質感を実現した。ダイヤルやリング類はすべて金属削り出し。シャッタースピードダイヤルや絞りリングなどの操作感にもこだわり、「手触りはもちろん、触ったときの音や感触までもデザインした」(同社)という。
本日行われた発表会で、富士フイルム 取締役常務執行役員 光学デバイス事業部長 兼電子映像事業部長の樋口武氏は、X100について「自信を持って発売していく」と強調。「日本で作るMADE IN JAPAN製品」であることもアピールした。
【問い合わせ先】
富士フイルム お客様コミュニケーションセンター
TEL/03-5786-1712
関連リンク
- ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
- ブランドFUJIFILM
- 型番FinePix X100
- 発売日2011年3月5日
- 価格¥OPEN(予想実売価格130,000円前後)
【SPEC】●有効画素数:1230万画素 ●撮像素子:APS-Cサイズ 正方画素CMOS CCD原色フィルター採用 ●記録メディア:内蔵メモリー(約約20MB)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード ●レンズ:フジノン単焦点レンズ f=23mm (35mmフィルム換算:約35mm相当) ●液晶モニター:2.8型低温ポリシリコンカラー液晶、約46万ドット(視野率 約100%) ●外形寸法:126.5W×74.4H×53.9Dmm ●質量:約405g (バッテリー、メモリーカード含まず)