様々な将来展望を発表
「iVDR EXPO 2011」が開催 - バーベイタムが参入、「iVDRは“最強のメディア”」
そして、「データを収納するメディアを考えた場合、ユーザーが欲しがるメディアの形というのは様々だと思う。ただ、共通しているのは『ビデオテープのように簡単に使いたい』ということだろう」とコメント。「例えばDVDではダブルレイヤー、トリプルレイヤーとメディアが進化するたびにハードも買い替えなくてはならなかった。しかしiVDRはハードに最新のメディアを差し込めばレコーダーが最新のスペックに切り替わる。まさにこれこそ皆さんが欲しかった形ではないか」と言葉を続け、iVDRが現在の社会情勢に適したものであるとの考えを示した。
松岡氏は「会社としてブルーレイも生産しているためあまり触れたくはない部分でもあるが…(笑)」と前置きした上で、BD、3.5インチHDD、iVDRの特徴比較も紹介。容量、高速転送性、コンテンツ保護技術への対応、国際標準規格化、追っかけ再生対応、整理/保管の簡易度といった項目におけるそれぞれの特徴を比べ、「DVDやBDで不便だと思っていた問題が何一つ起こらないメディアだ」とコメントする。
また、「例えば外付けHDDは、コンテンツを紐づけているテレビが壊れてしまうとその後は視聴できなくなってしまう。iVDRは互換性があるので他のテレビで見られる」とも述べ、「色々なメリットが揃った大変良いメディアだ。単にDVDやBDの後を担うのではなく、まさに次世代を担うメディアになるのは間違いないと思っている」と語った。
そしてiVDRの将来像については、大容量で、しかもコンテンツを書き込んだ後にタグを打ったりもできることに触れ、「子供の運動会のビデオなど、家庭に眠っているコンテンツを1本のiVDRに入れるようなことをしたい」とコメント。「そこに顔認証や音声認証を入れて、子供のコンテンツを瞬時に取り出せるような時代にしていきたい。そうすることで、その家にしかないコンテンツで家族の団らんを取り戻してみんなで楽しんでいただける。そのような次世代のメディアに育てていきたい」と展望を述べた。
また、松岡氏は「レコーダーの中上位機の機能を盛り込みつつ、エントリー機並みの価格を実現できそうだ」と、同社が発表したiVレコーダー「VDR-R2000」にも言及。「いよいよ本格的にハードが揃ってきた。本イベントの参加者の皆さんも一緒にiVDRワールドを広げていって欲しい」と語った。
■パーソナルストレージは“美味しい”市場
(株)日立グローバルストレージテクノロジーズ CE/PSビジネスマネージメント 部長の山本慎一氏は、「我々はiVDRメディアを扱うメーカーとしては3番目の参入。もしかすると『なぜ今さら?』と思う方もいるかもしれないが、ドラッカーの『マネジメント』には『成長する市場においては、1社だけでなく複数の企業が参入することが成長を促進する』と書いてある。まさにその通りで、我々もiVDR市場の成長に役立ちたいと思った」とコメント。