“裸眼3D年賀状”なども
【Inter BEE】4K/3D/スーパーハイビジョンなど各社映像関連の注目展示をレポート
ひとつは、対応の編集機器をNHKと共同開発しているアストロデザインのブースで、120インチスクリーンでのデモ上映を実施。カラーグレーディング装置「VP8407」などの機器も見ることができる。
もうひとつがKDDI研究所のブース。同研究所では独自の高圧縮フレーム内符号化技術やレコーダー素材の開発でスーパーハイビジョンに協力しており、ブースでは183インチのスクリーンでデモ映像を上映。さらに、NICT鹿島宇宙技術センターから幕張メッセに8K映像を中継し、4Kモニターで表示するデモも実施している。
■東芝は放送ソースの時点での超解像処理を提案
東芝は、各種業務用システムなどを幅広く紹介する傍ら、超解像技術を応用した画質向上ソリューションも提案。位置合わせ処理と再構成処理の2段階で処理する同社の複数フレーム超解像の特徴を放送業界関係者に向けてアピールしている。
放送前の映像ソースに対して超解像で画質を向上させようという提案で、今回はまだ参考展示。「ソフトウェアとして納入するのか、もしくは映像を預かって当社で処理を施すのかなど、具体的な提供方法などを検討している段階」(同社説明員)とのことだった。
■映像への“透かし”技術も進歩
先日も大日本印刷が音楽データへの電子透かし技術を発表(関連ニュース)するなど、注目を集めている電子透かしを利用した著作権保護技術。三菱電機では、先日発表したハイビジョン映像へも瞬時に埋め込める電子透かしシステム(関連ニュース)のデモを行っている。
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