桃井はるこさんも来場
「iVDR EXPO 2012」開催 − 新製品やコンテンツ販売参入などアイ・オーが意欲的な展示
■理事長の日置氏は光メディアに対する優位性をアピール
iVDRコンソーシアム理事長の日置敏昭氏は、「コンソーシアムを設立してちょうど10年目に入った。10年目で社団法人になり、一人歩きできる体勢を整えた」と語りながら、iVDRのこれまでの歴史を振り返る。
次世代の記録メディア展望にも触れ、クラウドやオンデマンド映像ストリーミングサービスが登場によって光メディア市場がシュリンクしていることを紹介。4K2K映像の実現も見えてきたことなども挙げ、次世代サービスの実現に際して、光ディスクでは対応が困難だと指摘する。
そして「ネクストステージに手の届かない光ディスク」とも表現。1TBモデルが登場したこと、iVDRカセットを4連装で使えるアダプター「iP1000X4」も登場予定であることなど、大容量を実現したiVDRメディアの優位性をアピールする。
また、「『録画機能がついていないとテレビじゃない』と言われるほどに録画機能付きテレビの人気は高まっている」ともコメント。iVスロットを搭載した日立“Wooo”「GP08シリーズ」などを例に挙げながら、大容量メディアに記録でき、さらにiVDR-S規格対応テレビであれば録画を実行したテレビ以外のものでもカセットを再生できるというメリットを改めてアピールし「新しいテレビの姿をiVDRが実現する」と述べた。
■「iVDRの世界はこれからの10年が本番」
イベントでは(株)アイ・オー・データ機器 代表取締役社長の細野昭雄氏も登壇。
「新聞発表を見て『いよいよシャープさんがiVDRを使ってくれたのか』と思ってしまった(笑)」とシャープが発表した独自HDD“SHDD”に言及した細野氏は、そのSHDD、Seagateの“USM”、そしてiVDRという3者の比較を紹介。ISO/IECの国際規格に準拠していること、3者のなかでiVDRが唯一著作権保護機能を備えていることなど、優位性を改めて紹介した。
特に著作権保護機能については、これによりTV/PCの相互接続性を持たせられたことが最大の特徴だと説明。「セキュアなライセンスを備えるという面は、他のメーカーにとってはまだハードルが高いという印象を持っている」「iVDRに類似のものは出てきているが、これを超えるものは出てきていない」と語り、「iVDRの世界はこれからの10年が本番だと考えている」とした。
一方、スカパー!を始めとする衛星放送での年齢制限などにどう対応していくかがiVDRの今後の課題だとも指摘。「iVDRメディアではそのあたりの規定がまだ不確定。ただ、インテリジェントなメディアなので、年齢制限であろうがほかのことであろうが、きちんと規定を決めてしまえばなんでもできる」とし、「コンソーシアム全体の認識としてやっていけば何の問題もないのだと思っている」と言葉を続けた。