通期業績見通しも下方修正
ソニー、1Q決算を発表 − テレビは収益改善、PS Vitaは販売見通しを大幅下方修正
■デバイス/映画/音楽/金融分野の状況
デバイス分野は比較的好調で、売上高は前年同期比14.4%減の2,173億円にとどまったが、営業利益は前年同期比3倍の159億円となった。営業利益の増加にはイメージセンサーの増収が寄与した。
映画分野は「メン・イン・ブラック 3」などヒット作が出たことにより、売上高は前年同期比6.2%増の1,534億円となったが、広告宣伝費の増加などにより、損益は悪化し、営業赤字49億円を計上した。前年同期は43億円の営業黒字だった。
音楽分野の売上高は前年同期比9.8%減の988億円。営業利益は前年同期比48億円減の73億円だった。
金融分野は売上高、営業利益とも微減となったものの、引き続き堅調。売上高は1,945億円、営業利益は276億円で、営業利益率は14%だった。
■2012年度の連結業績予想も下方修正
第1四半期の結果を受け、2012年度の連結業績予想も下方修正した。売上高は5月次点の見通しから8.1%減となる6兆8,000億円、営業利益は同27.8%減となる1,300億円、純利益は同33.3%減の200億円と見込んでいる。コンパクトデジタルカメラや携帯型ハード機器、PC、液晶テレビの年間販売台数見通しを、それぞれ5月段階から下方修正したことが、売上高の年間見通し大幅減につながった。
また、神戸氏は見通しの下方修正について、景気減速に伴い主要製品の年間販売数量見通しを下方修正したこと、第2四半期以降のユーロの前提為替レートを円高に見直したことが背景にあるとコメントした。