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ソニー、パナソニック、JVCらが新製品を出展

【CES】会田肇の新製品レポート<ビデオカメラ編> 各社最新モデルをハンドリング、4K対応機も登場

公開日 2013/01/15 15:15 会田肇
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■パナソニック

パナソニックがアメリカでラインナップしたのは、「HCシリーズ」5モデルと「HXシリーズ」3モデルの計8モデル。HXシリーズは日本では未発表だが、春頃までには日本でもそのまま発表されるものとみられる。

日本と大きく違うのは、すべてのモデルがメモリーを内蔵していないことだ。もともとHXシリーズは日本でもメモリー非内蔵だが、ハイエンドのHC-X920でもメモリーが非内蔵となっているのはちょっと驚きだ。ただ、それほどメモリー内蔵による価格アップは避ければならない状況にあるということだろう。

ラインナップも日本とは少し異なる。エントリーに「HC-V110」を追加し、逆にミドルクラスのモデル数を減らしている。日本ではV720MとV620Mがメモリー容量違いとして販売されるが、もともとメモリー非内蔵のアメリカではこの分け方は意味がないので、自ずとここのラインナップが減ったというわけだ。なお、日本ではV720Mに無接点充電規格「Qi」対応バッテリーを同梱するが、アメリカで販売されるV720には同梱されない。

Wi-Fi機能については日本と同様、アメリカでも積極的だ。HCシリーズのエントリー以外の機種に搭載し、NFCによる簡単設定もX920以外で対応する。この機能を使うと動画サイト「USTREAM」にライブ配信しながらフルハイビジョン動画で記録でき、遠方にいてもライブ中継が同時に楽しめてしまう。もちろん、スマホを使ったリモコン機能による手元操作もできるし、カメラ本体でMP4変換すればスマホ経由でSNSへアップロードすることもできる。特にNFCは、Wi-Fi設定を簡単に行うことが可能で、何かと設定で悩んでいた人が多かったWi-Fi利用の広がりに大きく貢献するのは確実だろう。

HXシリーズは全3モデル。このうち2モデルが防水・防塵対応モデルだ。そのうち、上位の「HX-WA30」はタフネス性能の向上させ、防水性能は水深10mまで、耐落下性能は1.5mの高さから落としても支障がない設計になっているという。また、Wi-Fi機能やスローモーション機能も搭載するなど、機能面でも盛りだくさんの仕様となった。中でもスローモーション機能は、1280×720のHD映像のまま120fpsで撮影し、再生時は約1/2倍速のスローモーションで再生できるのがポイントだ。

パナソニック「HX-WA30」

「HX-WA03」と「HX-DC3」はカメラ機能を基本的に同じとする姉妹機で、WA03が防塵防水対応機となる。DC3は重量がわずか162gしかないことがポイントとなる。

そして注目がウェアラブルカメラ「HX-A100」だ。これまでも参考出品されてきたが、ようやくアメリカ市場で販売されることになった。カメラ部とコントロール部が別体式となっているのが特徴で、カメラ部は31gとかなり軽い。ヘルメットをはじめ、取り付けに際して負担がかからないように配慮した設計となっている。コントロール部が手元にあるため撮影中の操作がしやすい設計となっており、さらにグローブをした状態でも操作しやすいよう配慮している。

パナソニック「HX-A100」

なお、ディスプレイは非搭載で、映像はWi-Fiを経由してスマホなどに飛ばしてモニターする仕様となっている。ただ、映像をいちいちWi-Fiで転送するより、コントロール部にモニターを用意した方が使い勝手はよかったような気がする。とはいえ、このようなジャンルの商品はアウトドア志向の高まりとともに増えていくのは確実。セパレート型というスタイルは、結果として評価されるようにも感じた。

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