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ソニー、パナソニック、JVCらが新製品を出展

【CES】会田肇の新製品レポート<ビデオカメラ編> 各社最新モデルをハンドリング、4K対応機も登場

公開日 2013/01/15 15:15 会田肇
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どんどん高機能化していくデジタルカメラとスマートフォン。ビデオカメラはその狭間でかなり苦しくなっているのではないか。確かに世界的な傾向からすれば、今や完全な縮小傾向にあるようだ。もともと海外市場、とくに欧米では、動画は「動いているものが映っていればそれで十分」と考えるユーザーが多く、高機能・高画質なモデルはあまり売れていなかった。そんな市場ということもあって、必ずしも「ビデオカメラでなければならない」理由はなくなっていたのだ。

ところが日本市場に目を向けると状況は大きく異なる。ビデオカメラは年間約170万台ほどの市場を形成しており、ここ数年はわずかではあるが増加傾向にあるほどだ。静止画はデジタルカメラで、動画はビデオカメラで撮る。日本ではそんなユーザー志向が定着していると見ていいだろう。

こうした事情を反映して、日本とアメリカでのビデオカメラのラインナップは大きく異なっている。日本ではビデオカメラに搭載されて当たり前のメモリーが、ここアメリカで販売される機種にはほとんど内蔵されていない。アメリカで一番重要なのは『価格』で、メモリーを搭載していなくても価格が安いモデルが好まれるのだ。

日本のユーザーなら「メモリーがなければ記録できないじゃないか」と当然考えるだろう。しかし、アメリカでは店頭でメモリーカードと抱き合わせて販売されるのが主流。この方式ならカメラとメモリーカード両方の売上げが立ち、両方に良い顔ができる。仕切りの値下げ要求もできるから、トータルで考えればユーザーにも店舗側にもメリットが生まれるというわけだ。アメリカで販売されているメモリーカードには、メジャーブランド以外にも数多くのブランドの製品が存在するのも、こういった背景があるからと言える。

前置きが長くなったが、こうした背景のなか、2013 International CESで登場した各社のビデオカメラを見ていきたい。

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