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ソニー、パナソニック、JVCらが新製品を出展

【CES】会田肇の新製品レポート<ビデオカメラ編> 各社最新モデルをハンドリング、4K対応機も登場

公開日 2013/01/15 15:15 会田肇
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■JVCケンウッド

JVCケンウッドで注目だったのが、高速度撮影を実現したかつてのGC-PX1のコンセプトをさらに拡張した「GC-PX100」の登場だ。日本では未発表だが、アメリカでは3月頃までには発売する予定で、その後、日本でも販売する計画だという。主としてスポーツコーチング向けに商品化するモデルで、そのための周辺アプリも充実させているのが特徴。高速度撮影は120fps〜600fpsに対応し、動きの速いスポーツ撮影などでも正確に状況を追うことができる。600fpsで撮影時は320×176ドットになってしまうが、このスピードであれば風船が割れる一瞬も狙える。

JVC「GC-PX100」

GZ-G5をベースとしており、周辺アプリも充実する

このカメラで特筆すべきは、動画確認用に用意したiOS向けアプリ「JVC CAM Coach」だ。「GC-PX100」にはWi-Fi機能が搭載されており、このアプリをインストールしたiPadに撮影した動画をすぐに転送できるようになる。iPad上では動画には自由に線を引くことも可能で、二つの動画を同時に再生してフォームチェックなどにも活用できるのだ。なお、Android版への対応は検討している状況だという。

カメラブロックはGZ-G5をベースとしたもので、レンズは35mm換算で29.7mm〜297mmの光学10倍ズーム機能を装備。センサーは1/2.3インチ1,280万画素の裏面照射型CMOSを組み合わせ、JVCならではのタイムラプス撮影機能も備える。音声ではMOV時のみリニアPCM記録に対応できる点も見逃せない。また、標準で折りたたみ式のフードも標準で付属し、明るい屋外での撮影に考慮。さらにオプションでEVFも装着でき、別のシューには外部マイクを併用することも可能だ。

使い勝手もかなり良さそうだ。撮影者から見てレンズ左側に用意されたコントロールダイヤルは外観からしてかなり目立つ。モードに応じて明るさや絞りなどを調整でき、TIME CONTROLボタンを押せばフレームレートが即座に変更できる。メインとなる機能を簡単かつ手軽に使ってもらおうという配慮から生まれたという。

EVF(電子ビューファインダー)にも外付けで対応

その他のモデルは、日本と同様、「Eシリーズ」と「Vシリーズ」の2本立て。ただ、こちらも大半のモデルがメモリーレスとなっていて、型番が少しずつ違っている。それ以外にスポーツなどの用途向けの「GC-XA1」などがラインナップされていた。

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