AV事業も営業黒字化
【情報追加】パナソニック、3Q決算発表 − 純損失6,238億円も営業利益は増加
■テレビ・レコーダーなど事業は収益改善で増益
セグメント別に見ると、テレビやレコーダー、デジカメなどが含まれるAVCネットワークスの売上は1兆789億円と、前年同期の1兆4,021億円から約23%の大幅な減少となった。一方で営業利益は固定費削減や構造改革などによって前年から大きく改善。前年は405億円の営業赤字だったが、今期は216億円の営業黒字を計上した。
AVCネットワークスでは、薄型テレビ、BDレコーダー、デジタルカメラなどの売り上げが大幅に減少し減収。しかし、薄型テレビの収益改善等により増益となったと説明。
テレビ/パネル事業の状況については、「収益改善は、年間1,100億円の改善に向けてほぼ予定通り進捗している」と説明。構造改革効果や原価モノづくり改革、大画面展開、非TVパネル展開などにより、累計営業利益で約900億円の改善となった。
テレビ/パネル事業については、「累計で見ると、PDPがセットで163万台、パネルが外販を含めて164万台。LCDがセットで607万台、パネルを含むと911万台。合計でセットで770万台、パネルを含んで1,075万台という状況だ」と具体的な状況も説明。「年間の数値について、セットで900万台、パネルで1,300万台という目標は変えていない」と河井氏は言葉を続けた。
また、質疑応答で「第3四半期でセットも赤字になったと聞いているが、この状況はどこまで続くと見ているのか」と問われると、「価格下落や日本におけるテレビ販売減も続いている。当初見込んでいたほどの収益改善には至っていない」と回答。「この事業の黒字化には全社を挙げて全力で取り組んでいる。具体的には次の中期計画でより詳細に説明したい」とした。
なお、その他セグメントにおいては三洋電機直轄部門の収益改善により増益。四半期単独では前年度の10億円から19億円へと営業利益が増加した。ただし累計では前年の157億円を下回る113億円の営業利益となった。