AV事業も営業黒字化
【情報追加】パナソニック、3Q決算発表 − 純損失6,238億円も営業利益は増加
■「今は『普通の会社』への過渡期」
年間業績見通しは昨年10月に公表したものを据え置く。売上高7兆3,000億円、営業利益1,400億円、7,650億円の純損失を見込んでいる。
そして黒字化の見通しについては、「コスト改革効果など、固定費用削減に向けて全力で取り組んでいるので相当な効果が出ている。ただ、この状況であっても今年度の黒字化は難しいと見ている。次の中期計画のなかでしっかりと考えていきたい」とコメント。「特にパネル事業については、非TVへのシフトを相当加速していて効果も出てきている。さらに、為替も円安にふれているので当初想定よりもプラスの影響が出てくるだろう」とした。
なお、為替について今期は対ドル81円、対ユーロ105円で想定したのに対し、第4四半期は対ドル85円、対ユーロ105円で見ていると説明。ドルは1円の動きで約23億円、ユーロは1円につき17億円ほどの影響が出ると見ているとの言葉も添えたほか、「為替の影響については、様々な通貨の組み合わせなどがあり、人民元の影響もある。総じて言えば、この為替レートであればプラス要素が出てくると見ている」と述べた。
そのほか質疑応答では「以前に津賀社長が『もはや普通の会社ではない』というコメントを発したが(関連ニュース)、今回の決算を受けて『普通の会社』になったと思うか」という質問も。
これに対して河井氏は「私が申し上げる立場ではないが」と前置きした上で「まだ過渡期だと思っている」とコメント。「利益が出てきているがまだ十分ではない。全社を挙げて徹底した事業の見直しを行っている。これがある程度できてきたら会社の構造が変わってくるだろう」とした。