オンキヨーを含めた3社連合へ
米ギブソン、ティアックを買収
また、マーケティング面についても言及。「地域ごとに3社まとめてマーケティングするなどで、長期的に3社にとって大きなプラスになると思っている」と説明する。
こうした点については英氏が「アップルとソニーの違いといったような話が色々なところでよくでるが、大きな違いはマーケティングや商品への考え方に日米で差がある」とコメント。「今回ヘンリー氏と話してみてもやはり違いがある。こうした違いを採り入れていくことで発展していけると考えている」と言葉を続け、「『日本は高い技術があるのになぜ…』と言われることもあるが、そうした点を今回の提携で変えていけるのではないか」と語った。
そして、今後の製品開発について「もっとも重要なのはコア技術の共有だと思っている」という英社長が「具体的な話はないが」と前置きした上で「3社が同じようなことをやっていることがある。それをお互いにオープンにすることで開発期間の短縮、投資の抑制ができる」とコメント。「それがどの会社の製品になるのかということはあるが、幅広く効果がでると思っている」とした。
なお、ティアックが行っている情報機器や医療機器用など音楽領域以外の事業についてヘンリーCEOは「ギブソンとしてサポートできる分野ではないが、現在成功しているビジネスなのでぜひ続けてほしいと思っている」とコメント。また、TOBに踏み切った理由に為替の影響があるのかを問われ「この話がスタートしたのは円安が進むより前だ」と説明するなどもした。
そのほか、会見の冒頭では「両社による初めての共同作業」としてギターセッションも披露された。その模様を動画で紹介する。