60V型など大型モデルを拡充
LG、デュアルコアエンジン搭載で画質・操作性を高めた“Smart TV”7シリーズ17モデル
デュアルコアエンジンのプラットフォーム採用で高画質化
先述の通り、最上位のLA9600シリーズは「NANO Full LED」技術を中心としたリッチなパネル周りの仕様により画質を強化している。今回発表の新シリーズではデュアルコアプラットフォームを採用したことで、全般の処理速度が向上されている。全機種に搭載される独自の映像エンジン「TRIPLE XD ENGINE」も強化。主にコントラスト、クリアな動画表示、色彩表現の部分での性能アップを図る。新たに加わった「Super Contrast Booster」ではエリアごとにLED部分制御とコントラスト制御を連動させて最適化。「Dynamic Scanning」では映像のぼやけを改善し、クッキリとした表示を実現したほか、アクティブNR機能で動画ノイズを軽減、精度感を高める。「Dynamic Clear White」では白色の階調をより緻密に再現し、鮮やかで自然な色を表現する。
3DはベーシックモデルのLN570B、LN4600の2シリーズ以外、全てのシリーズが偏光フィルムによるパッシブ方式の「CINEMA 3D」をサポート。3Dメガネはペア1組が付属する。3D深度調整や2D/3D変換機能をサポートするほか、3Dテレビのサイドバイサイド表示技術を応用した「Dual Play」表示にも対応する。またLG独自の3D映像配信専用ページ「3D WORLD」には3D映像のコンテンツも用意する。
なおサウンドの面では、LA9600/LA8600/LA6600(32インチ機を除く)の全8モデルにウーファーを内蔵した「フルレンジ×2+ウーファー×1」仕様の2.1chスピーカーシステムを採用。実用最大出力は12W×2。低音を強化して、迫力のあるサウンドを実現した。
独自の「マジックリモコン」などUIも機能を強化
テンキーを配置した通常のリモコンの他に、ジェスチャー操作にも対応する「LG Smart TV」シリーズ独自の「マジックリモコン」も新たな機能が追加された。デュアルコアプラットフォームの採用により、コマンドへのレスポンス性も向上されている。
上位のLA9600/LA8600シリーズにはデザイン性も高めた「プレミアムマジックリモコン」を同梱。LN570B/LN4600シリーズ以外の機種にはブラックを基調としたマジックリモコンが付属する。なおベーシックラインの2シリーズ各機種も、別途オプションとして単品販売されるマジックリモコンを購入して使うことができる。
マジックリモコン本体のデザインは見た目だけでなく、持ちやすさやボタンレイアウトの改善による使いやすさにも配慮。「ジェスチャー操作」による機能も追加された。地上・BS・CSのテレビ局番号を3桁のチャンネル番号で画面に描けばチャンネル切り替えが行える。またスマートTV機能の操作時は、アプリの選択などポインタで選択ができる。また画面上を横向きにスワイプすれば前のチャンネルに戻すことも可能だ。
ほかにも大きな変更点として、マジックリモコンにマイクが内蔵された。これにより、ユーザーの声によるボイスコマンド機能をサポート。テレビでWeb検索を行う際に使うことができ、キーワードを指定してWeb検索とYouTubeの動画検索が手軽に行える。
画面に向かってユーザーが手をかざして基本操作が行える「モーション認識」にも対応した。本体内蔵のカメラでテレビ正面に位置するユーザーの顔を認識、ロックオンした状態で、手かざしによるコマンドを受ける。画面上にはモーション認識専用の操作パネルが表示される。認識可能な範囲はカメラユニットから1.5m〜4m。上位のLA9600/LA8600シリーズはベゼル上側の背面にスライドアップ式のカメラユニットを内蔵する。他のシリーズでも同様にモーション認識が利用できるが、別売の専用マイク内蔵コミュニケーションカメラ「AN-VC400」の設置が必要になる。
モーション認識で可能になる主な操作は、ボリュームの変更/チャンネル選局/外部入力切り替え/電源OFFの4つ。手をパーのかたちにして左右に振るとフリック操作、グーのかたちに握って選択、そのままホールドしておくと長押し操作になる。