60V型など大型モデルを拡充
LG、デュアルコアエンジン搭載で画質・操作性を高めた“Smart TV”7シリーズ17モデル
スマホ・タブレットなどモバイル連携機能も充実
今回の「LG Smart TV」シリーズも全機種がネットワーク機能を搭載する。別売のWiFiアダプタ「AN-WF100」で対応するLN570B/LN4600シリーズ以外、全てのモデルがWiFi内蔵となり、LA9600/LA8600/LA6600はWiFi Directでの接続も可能だ。なお、全機種がDMP/DMCまでのDLNA(DTCP-IP)対応を実現。
スマートフォンやタブレットなど、モバイル機器との連携による機能も充実させている。互いを同一のホームネットワークに接続して、モバイル機器で視聴していた映像や画像をテレビの大画面で楽しめる「Miracast」規格をサポート(LA9600/LA8600/LA6600シリーズ)したほか、LG独自の「2nd Display」機能ではテレビのライブ映像をスマートフォンやタブレットに表示して楽しむことができる。「2nd Display」利用時には、Android対応の無料アプリ「LG TV Remote」を使って、テレビのボリュームやチャンネル操作、スマートTV機能のコントロールなども行える。なおMHLによる対応スマートフォンとの有線接続も可能だ。
なお、テレビとスマートフォンのペアリングには、NFCをベースした「Tag On」サービスを提供。NFC対応のスマートフォンやタブレットに無料のアプリ「LG Tag On」アプリをインストールして、上位シリーズのLA9600/LA8600/LA6600に付属する「Tag Onステッカー」にかざせば、初回のWiFi接続設定が簡単に行えるほか、次回以降もステッカーにモバイル機器をかざして手軽に「LG TV Remote」経由で「Miracast」「2nd Display」が利用できるようになる。なお、本年4月時点で「Tag On」機能を使って「LG TV Remote」アプリから「Miracast」が利用できるのは「LG Optimus G Pro」のみとなる。また、本機能のiOS機器への対応は予定されていない。
スマートテレビ機能については独自の「LG Smart World」にて、VODによる映画やドラマ、動画サイトやSNSサービスなどを用意する。テレビにダウンロードして楽しめる「ゲームワールド」、教育・生活系のアプリ「スマートワールド」やLGオリジナルの3Dコンテンツを集めた「3Dワールド」などが利用できる。
なお録画機能も全機種が外付USB-HDDへの録画に対応。全モデルがデジタルチューナーをダブルで備え、裏番組録画に対応している。今回のシリーズからI-O DATA、バッファローのほか、エレコム(LaCie)製のHDDも接続できるようになった。また視聴中の番組を最大2時間までキャッシュしておき、すぐに遡って再生できる「ライブ・プレイバック」や4TBまでのUSB-HDDの接続にも対応。発売後に提供されるソフトウェアアップデートにより、最大3倍の長時間録画機能も追加が予定されている。なお、本機で録画した番組をホームネットワーク上の他のDLNA対応機器から呼び出して視聴することはできない。同社スタッフによれば「海外ではスタートしている“LG Cloud”のサービスが今後日本国内で提供可能になるようであれば、録画コンテンツの遠隔視聴も含めた対応を将来的には検討していきたい」という。
フレーム幅のスマート化などデザインもブラッシュアップ
「LG Smart TV」シリーズのデザイン面のトレードマークでもある、極細フレームを特徴とした「CINEMA SCREEN」も進化した。昨年発売された55V型の「55LM9600」はフレーム幅が4.9mmだったが、今回発売の「55LA9600」では2.6mmにスリム化された。「40インチクラスのテレビを置いていたスペースと、同じ空間に55インチのテレビを置いてサイズアップできる」(同社スタッフ)としている。奥行きサイズは最薄部で19.3mmを実現。また60インチのモデルについては、パネルの横幅サイズをスリム化した。
LA9600/LA8600の2シリーズは「マジックスイーベル」機能により、軽い力で簡単に画面を左右に角度調整することができる。テーブルトップスタンド自体もスリムなデザインとした。