60V型など大型モデルを拡充
LG、デュアルコアエンジン搭載で画質・操作性を高めた“Smart TV”7シリーズ17モデル
スマホ・タブレットなどモバイル連携機能も充実
LG Electronics Japanは3日、「LG Smart TV」シリーズの新製品発表会を開催した。冒頭に登壇したマーケティング統括 常務 李起旭氏は「昨年に発表した“LG Smart TV”シリーズは、リラックス・メガコンテンツ・サイズアップという3つのキーコンセプトが多くのユーザーから支持を受けた。今年のモデルではマジックリモコンを進化させ、大型ラインナップも拡充を図った。お客様に最先端の技術や価値を提供していきたい」と意気込みを語った。
続いて登壇した商品企画&マーケティングチーム 部長 土屋和洋氏は「2010年10月に日本市場へ本格参入した後、LGのテレビは日本のお客様の放送環境や高画質への要望に合わせながら、映像や機能の充実化も地道に図ってきた。昨年発売したスマートテレビも、サイズアップのメリットも含めて評価が高かった」とした。
続いて外部の調査データを紹介しながら、土屋氏は「LGでは42インチ以上の大型テレビの販売構成比が40%以上を記録している。これは平均に比べると、非常に高い構成比だと言える。またLGのテレビをネットワークに接続して使っているユーザーの比率も45%となり、全国平均の3倍にあたる」とコメント。LG製品が現在のユーザーニーズに合致していることをアピールした。「13年はホームエンターテインメントを追求、強化しながら、スマートテレビの3つのコンセプトを加速させる。インテリアフィットを重視したデザインも大事。60インチを新たに追加して、大型化へのシフトも促していきたい」とした。
最後に本日の記者発表会で行われた質疑応答の模様を紹介する。
Q:日本市場への参入時に「5年目でシェア5%」を目標に掲げていたが、現状はどうか。
A:まだ販売チャンネルのカバレージなど課題はあるが、着実に数字を出している。具体的なシェアの数字は申し上げられないが、都市型の量販店では5%を超えているショップもいくつかある。当社としては、これまでに提案してきた製品それぞれに、お客様の評価が高いことに注目している。これからもコツコツと頑張って、お客様の期待に応えたい。
Q:4Kはどうする。有機ELは。
A:昨年のCESで55V型の有機ELテレビを紹介した。今年の1月から韓国で予約販売を開始して、2月から出荷している。日本への投入は、放送規格やコンテンツの動向を見ながら検討していきたい。まだ具体的には言えない段階だ。4Kは今年のCESで、従来からグローバルで発売している84V型に加えて65V/55V型を紹介した。日本市場への投入については環境、市場動向を見ながら検討を進めていく考えだ。
Q:60V/55V型を中心とした大型化をアピールするラインナップだが、日本市場のテレビの大型化をどうみている。
A:日本市場のテレビの大型化については、様々な調査データを見る限りでは40インチ以上へのシフトが着実に進んでいるとみている。少しずつだが、数量・金額的な販売構成比が増えていると見ている。また、LGの製品も大型モデルの構成比が高まっている。従来40V型を買っているお客様の50インチへの移行については、7〜8年前のテレビの買い換え需要が中心だろう。当時のテレビのサイズで、私たちの50インチモデルが同じスペースに置けるメリットを強調していきたい。
Q:スマホやタブレットの連携によるセカンドスクリーンへの注力について、自社製品以外の製品への対応はできているのか。
A:「Miracast」に対応したが、標準化されている規格なので対応するスマートフォンであれば、LGのテレビでコンテンツシェアができる。「2nd Display」もしかりだ。「Tag On」はNFC搭載のOptimus G Proのみの対応になるが、今後広がっていけばNFC対応のAndroidスマートフォンなどで対応できるようになるはず。iOSには今のところは対応していない。動向を見ながら検討していくが、現状コンテンツシェアはAndroidベースが基準と考えている。
Q:量販店の店頭ではどんな販促戦略を打つのか。
A:LGのテレビをいかに体験してもらえるかで価値がアップする製品と考えている。前年度もお客様が3Dなどを体験して、すぐに買っていくというケースがあった。今回はそれにも増して体験を重視して売り場を作りたいと思う。