ソニー、新ヘッドマウント「HMZ-T3/T3W」 − ワイヤレス対応/画音質強化/装着感も向上

プロセッサーユニットには標準プラグを装備し、ハイエンドヘッドホンとの接続にも対応。DACも従来の24bitから32bit DAC搭載へと強化し、高出力ヘッドホンアンプを搭載することとあわせて「ハイエンドホームオーディオに迫る緻密な音場を実現した」という。なお、HMD側のステレオミニプラグにヘッドホン/イヤホンを接続した場合は従来通り24bitで処理される。

■装着感の向上で軽量感も増す

遮光するためのライトシールドを見直し、遮光性と取り外しのしやすさを改善。ケーブルも直径4mmから3.2mmへと約20%スリム化させて柔軟さも向上させることで取り回ししやすく配慮した。また、スクリーン位置の目幅調整は、前モデルでは左右独立で5段階だったところ、今回は6段階へと調整できる幅が大きくなった。

額を支えるヘッドパッド部の形状も変更。サイズを従来から1.8倍大きくして圧力加重を分散させることで装着感を向上させた。また、位置調整も従来は前後に4段階というものだったが、新たに高さ調整にも対応した。収納時用に折り曲げておくこともできる。

後頭部を支えるバンド部は、上部バンド部がフレキシブルに動く構造へと進化。上下のバンドとヘッドパッドとの3点でバランスよくHMDを支えられるようにした。なお、バンドのベルト長調整も従来は右サイドのみで行っていたが、新たに両サイドとも調整できるようになった。

人間工学に基づいて行ったこれらの構造見直しにより装着感を向上。HMD本体も従来の330gから320gへと軽量化させたが、装着感の向上によって実際よりも重量感が軽減して感じられるようになっているという。