ワイヤレスと有線の2モデル
ソニー、新ヘッドマウント「HMZ-T3/T3W」 - ワイヤレス対応/画音質強化/装着感も向上
なお、有線モデルも従来まではプロセッサーとHMDを独自の専用ケーブルで接続する方式だったが、今回からはHDMIケーブルでの接続に変更。3mと1.5m(外部機器とプロセッサーの接続用)のHDMIケーブル2本を同梱する。なおHDMIケーブルは1.5mのもの1本のみ同梱となるがワイヤレスモデルでも有線接続を行える。
従来モデルでは白を基調としていた本体色はブラックへと変更。両モデルとも黒を基調にしているがフィニッシュが若干異なっている。また、付属イヤホンも違っており、無線モデルのT3Wには「MDR-XB90」相当のもの、有線モデルのT3には「MDR-EX300」相当のものが同梱される。
そのほかプロセッサーユニットは小型化も実現。HDMI端子も従来より多い3系統を装備している。
■新LSIや新エンジン搭載などで画質強化
新開発の専用LSIを搭載。従来モデルではHMD側とプロセッサー側にそれぞれチップを搭載していたが、今回は1つのLSIに集約することで、信号を伝送する際の劣化や遅延に対処した。これにより「高パフォーマンス/低消費電力/低遅延を実現した」としている。遅延については1フレーム16.6msという数値を実現した。
高画質化回路には、同社フラグシップBDレコーダー「BDZ-EX3000」(関連ニュース)に搭載されている「CREAS Pro」から回路とノウハウを継承した新エンハンスエンジンを搭載。画像調整の自由度が従来の27倍という性能を活かし、映像の輪郭やテクスチャー等の特性に合わせた細やかで高精度なエンハンスを実現。これによりコンテンツに含まれている情報を引き出し、オリジナルに近い自然で精細感あふれる映像を再現するとし、解像度は従来同様に720pまでの対応だがフルHDに迫る解像感を実現させたとしている。
レンズ部も広視野角レンズを新設計。レンズの枚数や形状を見直すことでスイートスポットを拡大させ、ボヤケやズレ感を軽減させた。これによって解像感を改善し、画が合わせやすく、本体がズレても画はハッキリしたままで視聴できるようになったという。また、従来比20%以上の軽量化も実現している。