一般ユーザーも14日から体験可能
“秘伝のタレ”を注いだフラグシップ、ソニーが「Xperia Z1」説明会開催
「うなぎ屋の秘伝のタレが欲しいと思って外に持ち出したとしても、使い切ってしまえば継続できない」と続け、技術は「秘伝のタレ」同様に長年積み重ねられることに意義があるものだと語り、ソニーがデジタルイメージングの世界で培ってきた技術を継承するため、同事業部のエンジニアから様々な協力を得てXperia Z1のカメラ機能が開発されたと説明した。
■一眼カメラ不要の『思い出画質』
そうして完成したカメラ機能のクオリティについて、ソニー デジタルイメージング事業本部カメラエンジニアの松下伸行氏は「目指したのは『思い出画質』だ」とコメント。「これまで、スマホでの写真はライフログ的な使い方が多く、特別なイベントでは一眼カメラなどを別に用意していることが多かった。今回、スマホでも思い出を美しく残せるようにしたいとの思いで、レンズ、センサー、信号処理のすべてを秘伝のタレとして注ぎ込んだ」と続けた。
なお質疑応答でiPhone 5sやノキアのLumiaなど他社製品との優位性がどこにあるか問われると、「ハードウェアだけでなく、総合的な使い勝手を追求するというのが考え方。アプリの部分でも大きく抜きん出ていいものになっていると思っている」と回答。
「Lumiaはセンサー自体はXperia Z1より大きいが、ノイズリダクション技術など総合的な部分で我々のほうが優っていると考えている。iPhoneについてはピッチサイズも我々のほうが大きく、3倍ズームも画素を落とさずできる。そういった点が優位性だと思う」とした。
質疑応答ではさらに「LG G2」が192kHz/24bit音源に対応したことに触れながら「オーディオ的なトレンドをとりいれる可能性はないのか」といった質問も。こちらに対してはハイレゾに対する一般的な環境が整っていないことを挙げ「適切なタイミングで投入していきたいという考え方だ」とし、「カメラから再定義するということにヒントがあると思っている。ここから広げていきたい」と述べた。
■Facebookがニコ生に?
一方、前述の黒住氏は「カメラの楽しみ方をどう広げるかも課題だった」と、画質以外の面についても言及。「タイムシフト連写」「ARエフェクト」「Social live(ソーシャルライブ)」「info-eye(インフォアイ)」という4つのアプリをプリインし、それらをカメラアプリからシームレスに呼び出せるようにしていることを紹介する。