「かつてない高画質スマホ」
「Xperia Z2」のディスプレイ性能/ハイレゾ仕様をソニーモバイル黒住氏が語る
■「デジタルNC」や「ステレオマイク接続」を実現
オーディオの進化については、通常のL/R音声、マイクとグランドの4極に加え、もう1極をマイク信号に割り当てた5極対応プラグを搭載したことで機能の幅が広がった。これによって、ソニーモバイル鈴木社長も発表会で強調した「デジタルノイズキャンセリング機能」が実現した。
本機能は"ウォークマン”ユーザーなら既に使い慣れている方も多いかもしれないが、専用イヤホンとの組み合わせにより約98%の外部ノイズ遮断を実現するというものだ。今回ヨーロッパの発表では専用イヤホン「MDR-NC31EM」の紹介が行われたが、これを同梱するか別売にするかは、国によって対応が異なるという。
デジタルノイズキャンセリング機能はソニーが長年の実績を持っている機能です。だからXperiaでもずっとやりたいと思っていました。今回ウォークマンの事業部と密接に連携できたことで、ついに搭載することができました。私も効果は絶大だと感じています。先日都内でワーキングサンプルを使ってMusicUnlimitedを聴きながらテストしてみたのですが、音のキレの良さと、ノイズの消音効果がかなり実感できました。
さらにZ2ならではの機能として、WALKMANアプリで音楽を再生していないときにもデジタルNC機能をONにできる「ON(Always)」モードが追加されている。旅行の移動時はもちろん、外出先での仕事や勉強時などの集中したい時、便利に使えるはずだ。
他にも5極プラグ対応を応用した専用アクセサリーとして、ステレオマイク「STM10」が発売される。これはソニーが昨年発売した"ミュージックビデオカムコーダー”「HDR-MW1」(関連ニュース)にも搭載された高音質マイク技術を応用したものだ。
「まさにガジェットごころ満載のアクセサリー」と黒住氏も興奮気味に紹介するこのステレオマイクは、集音性能を高めるためにユニットをクロスさせて配置した120度X-Yマイクを搭載したほか、風切り音を防ぐためのウィンドシールドも付属する。使用時はXperia Z2の3.5mmプラグに挿して使う。
ステレオマイクをスマートフォン本体に搭載するのは本体サイズの制約もあって難しかったのですが、オーディオやカムコーダーのノウハウを活かしながらアクセサリーとして実現してしまったことが"ソニーらしさ”であり、私たちの強みです。4Kの高画質ビデオを撮りながら、音にもこだわった動画撮影をXperia Z2で楽しんでいただくことができます。
そのほか音周りの機能としては、Xperiaとして初めて本体にステレオスピーカーを搭載し、より力強いサウンドをスマートフォン単体で楽しめるようになった。
ほかにもスマートフォン本体の厚みを8.5mmから8.2mmに薄型化したこと、質量を171gから163gに軽量化したことも特徴だ。黒住氏が「実際持っているとより手に馴染みやすいはず」と語るように、実機を手に取ってみるとホールド感が向上しただけでなく、いっそう軽くなったことも実感として伝わってくる。
Xperia Z2のプロモーションにマイケル・ジャクソンの未発表曲である『Slave to the Rythm』が使用されることも発表会で明らかにされた。「現時点で楽曲とのタイアップ以上のことはまだお伝えできませんが、ぜひ今後の展開に期待してください」(黒住氏)。
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