有機ELや「脈波センサー搭載イヤホン」なども
タブレット向け4Kや13型8Kディスプレイに加えVR体験も。「Display Innovation」開幕
また、デジタルカメラのモニター用途を想定した高速応答液晶モジュールもデモ。独自開発した新液晶表示方法によって応答時間を現行の約1/3に向上させたほか、低温環境使用時の動画性能も向上するという。また倍速駆動適用も可能なほか、Pixel Eyes(インセルタッチパネルディスプレイ)にも対応して薄型化も可能だとしている。
そして車載機器用途を想定したコーナーには、3.1型HUD(ヘッドアップディスプレイ)などのほか、ヘッドトラッキングシステムによって逆視レスを実現したという裸眼3D液晶モジュールも展示。独自技術によって低クロストークや低遅延性も実現させたという。
そのほかではウェアラブル用途を想定した低消費電力反射型液晶モジュールなども展示。0.99型の円形タイプや1.34型のスクエアタイプを展示している。
■半導体エネルギー研究所は13.3型の8Kや折りたたみ可能な「Foldableディスプレイ」も
半導体エネルギー研究所(SEL)は、世界最小を謳う13.3型の8Kスーパーハイビジョンディスプレイを出展。パーソナル用途での8Kという未来像を提示し、「IP8K」という名称で次世代の高精細中小型携帯端末を提案している。
同ディスプレイはバックプレーンにCAAC-OS(c軸配光結晶性酸化物半導体/C-Axis Aligned Cyrstalline-Oxide Semiconductor)を採用し、画素密度は664ppi。同半導体は、結晶性を有しながらも明確なグレインバウンダリーが確認されないという特徴を持ち、大面積に安定で均質な膜を作成することが可能だという。
そして同半導体を用いたディスプレイとして、1058ppiを実現した有機ELディスプレイも展示。ガラス基板上の薄膜トランジスタを用いたディスプレイとして世界最高解像度を実現させたとしている。