Sony IR Day 2014
ソニー平井CEO「モバイル事業、喫緊の課題」 − エンタメ事業は“大きな柱”
ゲーム&ネットワークサービスについては、PSユーザー数の拡大とネットワークサービスの拡充を進めると説明。ユーザー数の拡大だけでなく、ネットワークサービスを拡充させることによってユーザーひとりあたりの売上単価アップを図る。またデバイス事業は、イメージセンサーとバッテリーに集中し、積極的な投資を行うことも明言した。
テレビやオーディオなどが含まれるホームエンタテインメント&サウンド分野については、「商品の差異化と徹底したコストコントロールにより、安定した収益体質の確立を目指す」と方向性を示した。
そして平井氏は、「モバイル事業など赤字事業を止血し、黒字事業をさらに伸ばすことに対して、手応えを感じている」としながらも、「私に求められるのは、これらが終わった後、この先どう成長していくのか、全体のロードマップを示すこと」と述べ、新たな目標設定や事業ポートフォリオの再構築、新規事業の取り組みなど、中期的な経営目標やビジョンなどについて近々まとめ、発表したいと述べた。
■エンタメ事業「ソニーにとっての大きな柱のひとつ」
また、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)やソニーミュージック(SMEI/SMEJ)などエンターテイメント事業にも触れ、「社長就任以来一環して申し上げてきたが、エンタメ事業はソニーグループにとって非常に重要な事業だ」とコメント。「一部では、相変わらずソニーの本業はエレキで、エンタメは副業だととらえる向きもあるが、エンタメは16年連続で黒字を計上しており、安定的に収益を上げている、まさにソニーにとっての大きな柱のひとつだ」と述べた。
そして「約半世紀にわたりエンタメ事業を運営してきて、SPEの映画は2000年以降で90本以上が興行成績全米ナンバーワンを獲得し、メディアネットワークは170ヶ国以上、10億人を超えるサブスクライバーに向けて放送/配信を行っている。音楽では2年連続で世界最多のトップ10アルバムをSMEの作品が獲得している」と紹介。「ソニーは映画も音楽もリーディングポジションを担う存在だ」と語る。