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インストーラー向けセミナー参加レポート

<CEDIA>世界最大のホームシアター展示会に参加 − アメリカのインストーラーはネットワークもお手の物

公開日 2015/10/21 17:05 松崎 圭志
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オーディオ・ビジュアルショップ「GLANCE」の松崎圭志氏が、10月14日からアメリカのダラスで開催された世界最大のカスタムインストール展示会「CEDIA EXPO」に参加。その模様をレポートする。


カスタムインストール展示会「CEDIA EXPO」に参加してきました。ダラスでの開催は初めてとのこと。会場となるKay Bailey Hutchison Convention Centerは非常に広いです。CEDIA EXPOではカスタムインストール関連の製品展示はもちろん、インストーラーの知識を広めるためのワークショップ「CEDIA TRAINING」も行われます。

会場となったKay Bailey Hutchison Convention Center

今回、そのうちの「Designing Ethernet Networks Workshop」などに参加しました。

このワークショップは、宅内ネットワークを構築するために必要な知識をワークショップを通じて学ぶというものです。宅内ネットワークで帯域を使う機器の説明や品質維持のためにどうすれば良いかなど、非常に濃い内容のレクチャーが行われました。

「CEDIA TRAINING」の様子

行われるのは座学だけではありません。あるテーマを元に5人でディスカッションしましょうというアクティビティも何回かあり、近くに座っていた5人が集まって10分程テーマについて話し合います。こういった極めて実践的なディスカッションを体験できるのも、CEDIA TRAININGの大きな特徴です。

座学だけでなく極めて実践的なディスカッションを体験できる

このCEDIA TRAININGで一番勉強になったのが、実際の住宅図面をもとに、トラブルができるだけ少ない宅内ネットワークの構築を5人で話し合って作り上げるというアクティビティでした。

どの場所にルーターやハブを置き、どの部屋にどれくらいの有線LANや接続する機器が必要で、無線LANはどれぐらいのエリアで何箇所必要なのか等々、5人で意見を出し合いながら図面に宅内ネットワークの機器や配置を書き込んでいきます。


ディスカッションで作成した図面
我々が作成した図面は上写真の通り。ネットワークカメラ5台、各部屋に有線LANを引き、無線LANアクセスポイントは3台で家中をカバーし、オーディオ・ビデオ系、ネットワークカメラ、データ系を3つのVLANで分けるようにしました。

アメリカの宅内ネットワークは非常に進化していて、家庭内でも我々インストーラーが宅内ネットワークのプランニングからインストールまで行い、不具合のない安定したネットワークを構築します。

私は昨年のCEDIA EXPOを訪れた際に宅内ネットワークの進化や重要性を痛感し、日本に帰ってすぐに様々な取り組みを行ったので、弊社で宅内ネットワークをインストールする場合はアメリカのインストーラーと同様のソリューションをお客様に提供できます。今回のCEDIA TRAININGのテキストで説明されていた内容はほぼ理解できました。

しかし、CEDIA TRAININGを受講している他のインストーラーの方々と、ネットワークの不具合等についてディスカッションしたり、図面を元に宅内ネットワークを構築できた事が大きな経験値となりました。

そのほかにも、家庭用のオーディオが宅内ネットワークと強力なつながりを持っている今日の現状を過去と比較し、どの様な問題が起こっているのかについて考察する「The Power of Sync in Networked Consumer Audio」などのワークショップにも参加してきました。複数のソースや再生機器が存在する現在において、遅延のないシステム構築を行うために重要なポイントを考察するという内容でした。

年々増加している宅内ネットワークの負荷はアメリカでも非常に深刻な問題として近年取り上げられているのと同時に、宅内ネットワークをインストールするスペシャリストとしてカスタムインストーラーが大きな役割を担っていることを改めて認識しました。

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