HOME > ニュース > '15年映像ソフト市場はブルーレイが主要フォーマットに成長。全体は1割縮小

GfKが発表

'15年映像ソフト市場はブルーレイが主要フォーマットに成長。全体は1割縮小

公開日 2016/02/19 17:44 編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
GfKジャパンは、2015年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。内容は、通常DVD/Blu-ray等すべてを含めた全国の映像ソフト取扱店の販売実績データ等を基にしたもの。

映像ソフト市場規模の推移

2015年のセル映像ソフト市場全体は、数量ベースで前年比10%減の4,140万枚、金額ベースで前年比9%減の1,854億円と、数量・金額共に前年から約1割の縮小となった。

販売チャネル別の金額構成比では、減少幅が小さかったEコマースが相対的に構成比を伸ばし、57%を獲得。メディアストアは26%、家電量販店は7%を占めた。

ジャンル別の金額構成比では、最大ジャンルの音楽が前年から3%ポイント拡大して34%を占めており、「嵐」などの人気グループの映像作品が販売を伸ばした。また、洋画は映画興行が好調で、前年から2%ポイント拡大し12%を獲得。「ワイルド・スピード SKY MISSION」などの新作が市場を牽引したことに加え、「スター・ウォーズ」の過去作も最新作の劇場公開に合わせて好調に推移した。一方で、前年に「アナと雪の女王」で構成比を急拡大した洋アニメは3%に縮小した。

なお、セル映像ソフト市場全体におけるBlu-rayソフトの金額構成比は、前年の47%から50%に上昇。下半期では52%と半数を超えており、金額ベースでは通常DVDに代わりBlu-rayが映像ソフトの主要フォーマットに成長したといえる。

そのBlu-rayソフト市場自体は、数量が前年比9%減の1,627万枚、金額が前年比3%減の924億円となった。暦年の成長率としては初めてマイナス成長に転じたが、これは前年に「アナと雪の女王」の爆発的ヒットにより市場が急伸したためであり、同社でが一時的な縮小と見ている。

チャネル別金額構成比では、Eコマースが66%、メディアストアが19%、家電量販店が9%。ジャンル別金額構成比では、邦アニメが前年から1%ポイント縮小するも38%を占め、引き続き最大ジャンルとなった。そのほか、音楽ジャンルはBlu-rayでも好調で、前年から構成比を5%ポイント拡大し27%を占めた。

2016年の展望について同社では、映像ソフト市場全体で減少傾向が続き、販売数量は4,000万枚をやや下回ると予測している。しかし、Blu-rayソフト市場は劇場公開作品を中心に再び成長軌道に乗ってプラス成長を遂げるとし、映像ソフト市場の金額規模は2015年を下回るものの、Blu-rayシフトに伴う平均価格の上昇に支えられ、縮小は小幅となることを見込んでいる。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE