QuestyleのDAPやfinal新イヤホンも
<ポタフェス>ヤマハ、サラウンド音場を創生するヘッドホン向け新技術デモ。EPH-100上位機も
本日15日、明日16日の2日間にわたって東京・秋葉原で開催されている「ポタフェス2017」。ヤマハは技術参考展示として「“聴く”VR」をデモし、話題を集めていた。
「“聴く”VR」は、ヤマハがシアター向けAVアンプで培った音場創生技術によって、音楽や映像により没入できるサウンドを実現するというもの。
ブースにはデモ用の試作アンプが置かれており、iPadの画面で効果を確かめることができた。今回のイベントの反応を受けて本格的な開発を行うとのことで、具体的には2018年の製品化を予定しているというが、据え置き機になるかポータブル機になるかも未定とのこと。なおブースにはポータブルヘッドホンアンプサイズのコンセプトモデルが置かれていた。
「“聴く”VR」は、具体的には「音源定位技術」と「チャンネル拡張技術」、「“超”多チャンネル拡張技術」の3つで構成され、いずれもヤマハ独自開発の技術を採用していることが特徴だ。
「音源定位技術」では、ヤマハの開発部門とR&D部門が共同開発した、高品位な頭部伝達関数(Head-Related Transfer Function, HRTF)を使用。24kHzの特性を保証するという。この頭部伝達関数を用いることで、頭外低位を実現するとともに、音源に方向性を付与する。
2つ目の「チャンネル拡張技術」は、2チャンネルから5チャンネルへ信号を拡張するというものだが、これもドルビーやDTSなど他社製の技術を使わず、自社開発のものを採用している。セリフはセンターへ、BGMや効果音はセンター以外へ分配するという。
また3つめの「“超”多チャンネル拡張技術」というのは、AVアンプでおなじみのシネマDSPと同じものと考えればよい。ヤマハが長年研究開発してきた音場創生技術により、自然で拡がり感のある音場が得られる。
これら3つの技術で構成される音場創生技術、現段階では「野外フェスモード」「アニメ視聴モード」「音楽再生モード」「室内ライブモード」「映画視聴モード」の各モードが用意されている。また音場創生をオフにしたダイレクトモードも利用できる。今後の展開が楽しみだ。
■BTヘッドホン/イヤホン試作機やEPH-100の上位機も
ヤマハブースには他にも目玉を用意。まずBTヘッドホンとBTイヤホンを参考展示していた。どちらも年末付近の発売を予定している。
BTヘッドホンはワイヤードで接続した際にはハイレゾ対応となるモデルで、価格は3万円前後を想定。BTイヤホンはハウジングが少し大型ながら装着感の良さにこだわり、こちらは2万円前後の販売を想定している。
もう一モデル、マニアが注目していたモデルがあった。ロングセラーモデル「EPH-100」の上位機となるモデルで、こちらも年末の発売開始を予定している。ドライバーを変えず、チューニングの変更でハイレゾに対応。またMMCXのリケーブルにも対応する予定だ。
■final“Piano Forte”やQuestyleのDAPなど
ヤマハブースの左には、S'NEXTが展開するfinalとQuestyle、EarSonicsの製品が展開されていた。
finalで注目を集めていたのは、ダイナミック型イヤホン“Piano Forteシリーズ”の新モデル「Piano Forte X-T」「Piano Forte IX-T」「Piano Forte VIII-T」。
3機種は筐体の素材が異なっており。X-Tはクロム銅、IX-Tはステンレス、VIII-Tは真鍮を削り出しで採用している。また内部仕様も変更し、これまでの広い音場はそのままに高い明瞭度を実現したと説明している。
Questyleの目玉は、同ブランドの第二世代モデルとなるハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「QP2R」。フルディスクリート純A級アンプを搭載している。
A級アンプでは消費電力が多くなるが、本製品では、より安定的なアンプの純A級動作を可能にするという新機能「BIASコントロールシステム」を搭載。デフォルトでは「標準」になっているが、これを設定から「HIGH」にすると、より溜めておける電力が多くなり、安定した再生が行える。
■グッドスマイル/CyberHome/HDSS/BLUE EVER BLUE
ベルサール秋葉原2Fの会場ではこのほか、グッドスマイルカンパニーがDouble Zeroブランドの「Double Zero 001」を出展。ロシア生まれ・ドイツ育ちの音楽プロデューサーであるZEDDがプロデュースしたファッショナブルなヘッドホンで、オンキヨーが開発・生産を受託している。
またCyberHomeは、7月発売予定という多機能な新ヘッドホンを展示していた。内部にMP3プレーヤー機能やUSB-DAC、Bluetoothを備えたヘッドホンで、アナログ入力にも対応。さらにヘッドホン内部には独自の「CAEE」技術を備え、入力信号を384kHz/32bitにアップコンバートして再生する。ハイレゾロゴマークも取得している。販売価格は19,800円を予定している。
HDSS INTERNATIONALは、独自のHDSS技術をアピール。HDSSは音の拡がり感を加える技術で、圧迫感がなく、しかも高解像度な音を実現できると主張している。なおブースには、このHDSS技術を搭載したNUARLのイヤホン「NE01」「NX01A」が置かれ、実際の聞こえ方を試すことができる。
BLUE EVER BLUEは、ブランド初のマルチドライバー搭載イヤホン「Model 2000EX」が今回の展示の目玉。7.0mm/9.0mmの2基のダイナミックドライバーを搭載。ケーブルは着脱式で、ETLモジュールという特殊な部材をエンクロージャーやキャビネット内および振動板の背後に設置している。
「“聴く”VR」は、ヤマハがシアター向けAVアンプで培った音場創生技術によって、音楽や映像により没入できるサウンドを実現するというもの。
ブースにはデモ用の試作アンプが置かれており、iPadの画面で効果を確かめることができた。今回のイベントの反応を受けて本格的な開発を行うとのことで、具体的には2018年の製品化を予定しているというが、据え置き機になるかポータブル機になるかも未定とのこと。なおブースにはポータブルヘッドホンアンプサイズのコンセプトモデルが置かれていた。
「“聴く”VR」は、具体的には「音源定位技術」と「チャンネル拡張技術」、「“超”多チャンネル拡張技術」の3つで構成され、いずれもヤマハ独自開発の技術を採用していることが特徴だ。
「音源定位技術」では、ヤマハの開発部門とR&D部門が共同開発した、高品位な頭部伝達関数(Head-Related Transfer Function, HRTF)を使用。24kHzの特性を保証するという。この頭部伝達関数を用いることで、頭外低位を実現するとともに、音源に方向性を付与する。
2つ目の「チャンネル拡張技術」は、2チャンネルから5チャンネルへ信号を拡張するというものだが、これもドルビーやDTSなど他社製の技術を使わず、自社開発のものを採用している。セリフはセンターへ、BGMや効果音はセンター以外へ分配するという。
また3つめの「“超”多チャンネル拡張技術」というのは、AVアンプでおなじみのシネマDSPと同じものと考えればよい。ヤマハが長年研究開発してきた音場創生技術により、自然で拡がり感のある音場が得られる。
これら3つの技術で構成される音場創生技術、現段階では「野外フェスモード」「アニメ視聴モード」「音楽再生モード」「室内ライブモード」「映画視聴モード」の各モードが用意されている。また音場創生をオフにしたダイレクトモードも利用できる。今後の展開が楽しみだ。
■BTヘッドホン/イヤホン試作機やEPH-100の上位機も
ヤマハブースには他にも目玉を用意。まずBTヘッドホンとBTイヤホンを参考展示していた。どちらも年末付近の発売を予定している。
BTヘッドホンはワイヤードで接続した際にはハイレゾ対応となるモデルで、価格は3万円前後を想定。BTイヤホンはハウジングが少し大型ながら装着感の良さにこだわり、こちらは2万円前後の販売を想定している。
もう一モデル、マニアが注目していたモデルがあった。ロングセラーモデル「EPH-100」の上位機となるモデルで、こちらも年末の発売開始を予定している。ドライバーを変えず、チューニングの変更でハイレゾに対応。またMMCXのリケーブルにも対応する予定だ。
■final“Piano Forte”やQuestyleのDAPなど
ヤマハブースの左には、S'NEXTが展開するfinalとQuestyle、EarSonicsの製品が展開されていた。
finalで注目を集めていたのは、ダイナミック型イヤホン“Piano Forteシリーズ”の新モデル「Piano Forte X-T」「Piano Forte IX-T」「Piano Forte VIII-T」。
3機種は筐体の素材が異なっており。X-Tはクロム銅、IX-Tはステンレス、VIII-Tは真鍮を削り出しで採用している。また内部仕様も変更し、これまでの広い音場はそのままに高い明瞭度を実現したと説明している。
Questyleの目玉は、同ブランドの第二世代モデルとなるハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「QP2R」。フルディスクリート純A級アンプを搭載している。
A級アンプでは消費電力が多くなるが、本製品では、より安定的なアンプの純A級動作を可能にするという新機能「BIASコントロールシステム」を搭載。デフォルトでは「標準」になっているが、これを設定から「HIGH」にすると、より溜めておける電力が多くなり、安定した再生が行える。
■グッドスマイル/CyberHome/HDSS/BLUE EVER BLUE
ベルサール秋葉原2Fの会場ではこのほか、グッドスマイルカンパニーがDouble Zeroブランドの「Double Zero 001」を出展。ロシア生まれ・ドイツ育ちの音楽プロデューサーであるZEDDがプロデュースしたファッショナブルなヘッドホンで、オンキヨーが開発・生産を受託している。
またCyberHomeは、7月発売予定という多機能な新ヘッドホンを展示していた。内部にMP3プレーヤー機能やUSB-DAC、Bluetoothを備えたヘッドホンで、アナログ入力にも対応。さらにヘッドホン内部には独自の「CAEE」技術を備え、入力信号を384kHz/32bitにアップコンバートして再生する。ハイレゾロゴマークも取得している。販売価格は19,800円を予定している。
HDSS INTERNATIONALは、独自のHDSS技術をアピール。HDSSは音の拡がり感を加える技術で、圧迫感がなく、しかも高解像度な音を実現できると主張している。なおブースには、このHDSS技術を搭載したNUARLのイヤホン「NE01」「NX01A」が置かれ、実際の聞こえ方を試すことができる。
BLUE EVER BLUEは、ブランド初のマルチドライバー搭載イヤホン「Model 2000EX」が今回の展示の目玉。7.0mm/9.0mmの2基のダイナミックドライバーを搭載。ケーブルは着脱式で、ETLモジュールという特殊な部材をエンクロージャーやキャビネット内および振動板の背後に設置している。