こだわりを徹底紹介
パナソニック、ハイエンドUHD BDプレーヤー「DP-UB9000(Japan Limited)」。日本限定仕様満載で画音質追求
■高音質のためのこだわり仕様や技術が満載
さて、ここからは音質強化をどのように行ったかについて見ていこう。日本独自仕様の部分が多いので、そこを重点的に紹介する。
「DP-UB9000(Japan Limited)」の、音質面でのポイントは、テクニクス技術陣と共同で開発した「Tuned by Technics」モデルであること。テクニクスで培った技術を基に、振動とノイズを徹底して抑えること、そしてテクニクス技術と共同で音質チューニングを行うことで、ハイクラスオーディオ機器にふさわしい高音質を実現することを目指した。
そのためのポイントは、「高剛性・低重心シャーシ」「オーディオ専用電源」「高性能アナログ回路」「高音質デジタル処理」の4点だ。一つ一つ紹介していく。
■筐体全体のベースシャーシは6mm厚、3層構造
まずは「高剛性・低重心シャーシ」だ。その名の通り、非常に贅沢な仕様となっている。フロントパネルは7mm厚のアルミ押し出し材を切削加工したものを採用。またサイドパネルも3mm厚の、同じくアルミ押し出し材から作ったものを使っている。
ヨーロッパ版と大きく変わっているのはベースシャーシの部分だ。ヨーロッパ版は2層構造で2.8mm厚/2.7kgほどだが、「DP-UB9000(Japan Limited)」では4層構造、6mm厚の鋼板を使っている。これだけで5.6kgの重さがある。これによって、大幅な低重心化と振動抑制につなげている。
■ドライブのベースシャーシも3層構造、5.6mm厚
続いてメカドライブの部分だ。まず、ドライブベースは3層構造となっており、厚さは5.2mm。ヨーロッパ版は1層構造で厚さは1.2mmなので、日本版がかなり物量を投じていることがわかる。また、メカの周りには深絞り鋼板を使った高剛性ドライブシェルターを装備。これはUBZ1でも使っていたものだが、ヨーロッパ版のUB9000には搭載されていないので、ここも大きな違いとなる。これらの対策によって、ディスク回転時の不要振動と騒音を低減。ディスクからの信号読み取り精度を高めている。
そのドライブは、ベースシャーシのセンターに固定されており、センタードライブ構造となっている。またドライブの左右に伸びたサイドフレームは、フロント・リアパネルに締結。筐体全体の剛性の強化につなげている。
さて、筐体のトップカバーを外して上からみると、全体は4つのブロックに分かれている。正面から向かって左側に電源部、右側にデジタル回路部がある。中央は、手前がディスクドライブで、奥がアナログオーディオ回路部となる。このように各ブロックを分けて、それぞれを鋼板部材で分割することで、オーディオ基板へのノイズ混入を抑えている。なおヨーロッパ版は3ブロック構成なので、さらにノイズ対策を進めたことになる。
さらに、これも日本独自の仕様として、TAOC製のハイカーボン鋳鉄インシュレーターを採用した。振動減衰特性に優れ、比重の大きいハイカーボン鋳鉄インシュレーターは、力強く引き締まった低音に効果を発揮するという。