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10ドライバー構成「Quadbridシステム」採用

Astell&Kern、米Empire Earsとの限定コラボIEM「Odyssey」を11/12発売。日本国内販売は30台

公開日 2022/11/07 11:00 編集部:伴 修二郎
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アユートは、Astell&Kernと米IEMブランド・Empire Earsがコラボレーションしたハイブリッド型IEM「Odyssey」を11月12日より発売する。価格は569,980円(税込)。世界で600台の限定生産モデルで、日本国内では30台限定で販売する。

「Odyssey」

「Odyssey」は、Astell&KernとEmpire Earsが共同開発した、独自の10ドライバー構成「Quadbridシステム」を採用したハイブリッドIEM。先日製品発売のアナウンスがされていたが、この度正式な発売日が決定した。

Quadbridシステムは、4種の異なるドライバーを片側10基搭載した10ドライバー構成のこと。中域にSonion製カスタムBA型×1基、Knowles製カスタムBA型×4基、超高音域にSonion製静電ドライバー×2基、低域にEmpire Ears独自開発のバスレフ型構造ダイナミック型「W9+」×2基、超低域に同じくEmpire Ears独自開発の骨伝導ドライバー「W10」×1基を採用する。

4種の異なるドライバー技術の組み合わせを調和する「7ウェイsynX クロスオーバーネットワーク」を採用することで、10基のドライバー性能を最大限に引き出すとアピール。加えて、本モデルのために新開発した「EIVEC MKUエンジン」によって、静電ドライバーと骨伝導ドライバー間のタイミング、位相、制御を最適化する。

「7ウェイsynX クロスオーバーネットワーク」を採用

骨伝導ドライバー「W10」は、最適に制御する「デュアル・トライポート排気口」を装備し、取り付け位置も伝達を最大化するよう特別設計したシェル上部のキャビティに配置する。

さらに、空気伝導と骨伝導の両方から音を再生するEmpire Ears独自の「デュアル・コンダクション・アーキテクチャー」を採用。仕組みの異なる両者の長所を引き出すことで、「かつて無い没入感のあるピュアなステレオフォニックサウンド」を実現するとしている。

本体には、9つのポリマー層を3つのステップで積層した独自のダイクロイックフェイスプレート「ENIGMA」を採用。特定の波長の光をフィルターして反射させるため、見る角度によって色の変化が楽しめる。シャーシにはIEM内の不要な振動や共振を除去する独自の「A.R.C(Anti-Resonance Compound)」処理を施している。

独自のダイクロイックフェイスプレート「ENIGMA」

ケーブルは4.4mm 5極Pentaconnプラグの特注品「Effect Audio Ares II」。IEM 2pinコネクターのEffect Audio製高純度単結晶銅リッツケーブル「Ares II」をベースにした優れた信号伝送が特徴。純度の高い銅線による濃密で量感のある低域と自然で温かみのある音色を実現する。4.4mm to 3.5mm変換プラグが付属する。

特注品ケーブル「Effect Audio Ares II」

再生周波数帯域は5Hz-100kHz、インピーダンスは21Ω@1kHz、感度は100dB@1kHz、1mW。付属品として、シリコンイヤーピース5サイズ(XS/S/M/L/XL)、Pandora V2 CNC陽極酸化処理を施したブラックアルミニウムケース、マイクロファイバークロス、クリーニングツール、アルミニウム製ケース、イヤホン保護ポーチなどを同梱する。

付属品のイメージ

なお、本機は今回のコラボレーションのために特別に用意された、米国ジョージア州アトランタに位置するEmpire Earsの工場で製造する。各製造工程はマスターテクニシャンとエンジニアによる手作業で、まさに“究極のIEM”と言える。

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