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エントリークラス「GQ2ライン」も同時発売

シャープ、4K有機EL・AQUOSの上位機種「GQ1ライン」。音響システム「ARSS+」で立体音響も

公開日 2024/05/17 11:00 編集部:長濱行太朗
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シャープは、「S-Brightパネル」を搭載したハイグレード・4K有機ELテレビ「GQ1ライン」と、エントリークラスの4K有機ELテレビ「GQ2ライン」を6月22日に発売する。価格はオープンだが、ラインナップと市場予想税込価格は以下の通り。

「4T-C65GQ1」

「4T-C48GQ2」

<GQ1ライン>
・77型 「4T-C77GQ1」 803,000円前後
・65型 「4T-C65GQ1」 473,000円前後
・55型 「4T-C55GQ1」 363,000円前後

<GQ2ライン>
・48型 「4T-C48GQ2」 286,000円前後
・42型 「4T-C42GQ2」 275,000円前後

GQ1ラインは、高輝度有機ELパネルと発光による熱を低減する独自放熱構造の「クールダウンシールド」を組み合わせた「S-Brightパネル」を採用しており、艶やかな黒と輝きを実現している。併せて独自の有機EL制御施術である「スパークリングドライブEX」回路を搭載することで、発光量を緻密にコントロールすることができるため、「S-Brightパネル」の輝度表現をさらに高めているという。

GQ2ラインは、最新世代の有機ELパネルに、発光量を緻密に制御して有機ELパネルの輝度性能を最大限に引き出す独自制御技術「Sparkling Drive」を組み合わせている。

映像エンジンは、GQ1/GQ2ライン共通でAIプロセッサーを採用した新開発の映像処理エンジン「Medalist S5」を搭載。番組ジャンル情報のほかに、AIで学習した100万通りを超えるデータベースを基に、さまざま映像シーンに対してリアルタイムに色味や輪郭などを自動で最適に調整する「AIオート」モードを備える。加えて、部屋の明るさや照明の色温度に最適化した明るさ調整を自動で施す「環境センシング」機能も投入されている。

「AIオート」と「環境センシング」の高画質技術を搭載

進化した高画質機能として、放送番組からネット動画までAI画像解析を用いて4Kアップコンバートを施す「AI超解像」、デジタル圧縮によって発生する背景のバンディングノイズや被写体のブロックノイズを低減する「アニメ・ネットクリア」といった機能を搭載する。

進化した高画質技術として「AI超解像」と「アニメ・ネットクリア」が導入されている

新たに「スマートアクティブコントラスト」機能も採用しており、映像のエリア毎に明暗を解析して、暗部の陰影、明部の輝度感など、シーンの特徴に合わせてコントラスト処理が可能となっている。

映像の明暗を動的に解析する「スマートアクティブコントラスト」も投入

AIオート時に映画/ドラマ/スポーツといった映像ジャンルに最適化する「番組ジャンル連動」、AI画像解析によって人の顔や空のオブジェクト情報を認識して適した色補正を掛ける「オブジェクトAI識別」、最適なカラーマッピングを行う「リッチカラーテクノロジープロ」といった高画質機能も実装する。HDRフォーマットは、Dolby Vision/HDR10/HLGに対応し、視聴環境の明るさと関連するDolby Vision IQもカバーする。

「Medalist S5」は音質面でも効果があり、音質モード「AIオート」ではセリフはクリアで聴き取りやすく、音楽やスポーツのシーンでは広がりのあるサウンドを再生するなど、リアルタイムで分析し、さまざまなシーンに合わせたサウンドに自動で調整する。

画面上下のスピーカーの音を前面に放出する「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」(ARSS+)を導入する。スピーカーユニットは、GQ1ラインがトゥイーター×2基、ミッドレンジ×2基、サブウーファー×1基、そして高音域用のハイトトゥイーター×2基とハイトミッドレンジ×2基を搭載しており、最大出力80Wのアンプで駆動。

GQ2ラインの4T-C48GQ2がトゥイーター×2基、ミッドレンジ✕4基、サブウーファー×1基、ハイトトゥイーター×2基を80Wアンプで駆動、4T-C42GQ2がトゥイーター×2基、フルレンジ✕2基、ハイトトゥイーター×1基を50Wアンプで駆動させている。

ハイトスピーカーはより立体的な音響効果に繋がる前傾20度のセッティングになっており、前向きトゥイーターは前面開口のリフレクター構造にすることで直接音をクリアに届ける仕組みを採用。立体音響フォーマットはDolby Atmosに対応。音響補正技術「Eilex PRISM」も搭載する。

GQ1ラインは20度傾斜のハイトスピーカーやリフレクター構造の前向きトゥイーターを採用する

OSはGoogle TVを採用し、さまざまなアプリを使用できるほか、YouTube/Prime Video/Netflix/Disney+/U-NEXT/NHK+/hulu/ABEMA/TVer/DAZNなど多数の動画配信サービスに対応する。GQ1ラインは音声操作のGoogleアシスタントにも対応しており、ハンズフリー音声操作も使用できる。GQ2ラインは付属リモコンのGoogleアシスタントボタンからの音声操作に対応する。別売のUSBカメラを組み合わせれば「リビングカメラ」機能やGoogle Meetでのビデオ通話も活用できる。

OSはGoogle TV

ゲーミング関連の機能では、GQ1ラインが4K/144Hz/VRR、GQ2ラインが4K/120Hz/VRRの入力に対応。ゲームプレイ中によく使用する映像調整機能やゲームコンテンツの入力情報など一覧で表示するゲーム専用のUIも導入する。ゲーム専用UIはリモコンの「ツール」ボタン長押しで表示できる。

GQ1ラインは4K/144Hz/VRRに対応する

2番組同時表示の「ズーム2番組」も搭載。リモコンにある「2画面」ボタンを押すと、放送+放送/放送+HDMIの組み合わせによる映像の2番組表示が可能で、画面サイズの拡大/縮小と音を出力させる番組の選択もできる。画面サイズは大小9通り選べるとしている。

2つの映像コンテンツを同時に表示する「ズーム2画面」

また、録画番組を時短で効率よく視聴できる「1.5倍 早見・早聞き再生」、録画番組をタイトル毎に表示する「まと丸」、オートチャプター機能も搭載。そのほか、対象アプリの使用を制限できる機能や最大音量の制限、テレビ画面を見やすい角度に調整できる「回転式スタンド」、ふいの画面の回転を抑える「回転ロック機構」といった機能も採用されている。4T-C77GQ1は「回転式スタンド」と「回転ロック機構」は非対応。

保護者によってアプリの使用制限を掛けると、アプリの使用の際に暗証番号が必要となる

「最大音量の制限」機能も装備する

デジタルチューナーは、地デジ×2基、BS/110度CS×2基、BS/110度CS 4K×2基を備える。搭載する主な入出力端子は、HDMI入力×4基、光デジタル音声出力×1基、アナログ音声入力×1基、アナログ音声出力×1基(ステレオミニ)、USB×3基、LAN×1基としている。HDMI入力端子は、eARCやALLMも対尾王する。

消費電力(待機時)/外形寸法/質量は、GQ1ラインの4T-C77GQ1が約696W(0.5W)/1723W×1051H×330Dmm/約45.5kg、4T-C65GQ1が約492W(0.5W)/1448W×896H×281Dmm/約35.5kg、4T-C55GQ1が約378W(0.5W)/1227W×771H×281Dmm/約28.0kg。GQ2ラインの4T-C48GQ2が約254W(0.5W)/1069W×681H×238Dmm×約19.5kg、4T-C42GQ2が約175W(0.5W)/933W×603H×238Dmm/約17.5kg。

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