「パノラマ撮影+ウルトラワイド液晶」の威力を検証
【速攻レビュー】ソニー「DSC-HX1」のパノラマ能力をVAIO type Pで引き出す!
■「DSC-HX1」との連携で“type P”がさらに楽しく
撮影したパノラマ写真の確認にはtype Pを使用した。画面幅に合わせて画像全体を表示しても、液晶解像度が高いため、細部も意外と細かいところまで確認できる。
また、「DSC-HX1」での3.0V型に対してtype Pでは8.0V型と、そもそもの液晶画面サイズが違うため、画像ファイルの一覧表示がかなり見やすくなるのも利点のひとつ。この点についてはパノラマ画像に限ったことではないので、「DSC-HX1」以外のデジカメを使用するユーザーも実感できるだろう。
なお、デフォルトで画像ビューワーに指定されているソフトは「Windowsフォトギャラリー」。しかし、原因は不明だが、なぜか同ソフトだとパノラマ画像の読み込みにかなりの時間を要するファイルも出てしまった。フリーの画像ビューワーをインストールしておいたほうがよいかもしれない。
「DSC-HX1」には画像編集ソフトの「PMB(Picture Motion Browser)」が付属するが、CD-ROMからインストールする必要があるため、光学ドライブを持たないtype Pに導入するには少々ハードルが高い。そこで、今回はPicasa 3を試してみたところ、こちらでは全ての画像を問題なく表示できた。
さて、Picasa 3は画像ビューワーとしても利用できるが、画像編集ソフトとしての側面も強い。もちろんtype PでもPicasa 3はスムーズに動くので、「DSC-HX1」とtype Pを一緒に持ち歩けば撮影したパノラマ画像の色味調整などをその場でできてしまう。そしてそのままPicasaウェブアルバムにアップロードすることも可能だ。
撮影から公開まで一連の流れを気軽に素早く行えるという点からは、例えば大勢で旅行に行った際にすぐに画像を共有するといった楽しみ方が考えられる。「携帯電話と同じように常に持ち歩くPC」というtype Pのコンセプトは、この「DSC-HX1」や“Handycam”「HDR-TG1」などのような特徴的な製品との連携でより活きてくるだろう。
「DSC-HX1」の発売日は4月24日。ちょうど発売日直後にはゴールデンウィークが控えており、旅行などに出かける方も多いことだろう。旅行のお供に本機を持って行きパノラマ撮影を試してみるというのもよいのではないだろうか。
また、もう少し先を見れば夏祭りなどの季節もすぐにやってくる。撮像素子に「Exmor」を搭載した本機は夜景撮影に強いという特徴も持っているので、そうした点でも活用しやすいカメラだろう。
今回見てきたパノラマ撮影に関しては、部分によっては合成のズレが多少気になるなど、あえて粗探しをしようと思えばできなくもない点もある。だが、手軽かつ高画質なパノラマ撮影が行える楽しさは、それを補って余りある。また、そのほかにも1080p動画の撮影も可能と、新たな可能性をいくつも提示する本機は、ユーザーの撮影欲を様々な面から刺激すること請け合い。多くの方にぜひ一度触ってみて欲しいと感じたテストだった。